重量挙げ三宅宏実さん結婚発表　相手は同競技リオ五輪代表で後輩の中山陽介氏　最強開運日「8月4日に」

2023年08月14日 20:00

重量挙げ

　重量挙げ女子48キロ級で五輪5大会連続出場を果たし、12年ロンドン大会で銀、16年リオデジャネイロ大会で銅メダルを獲得した三宅宏実さん（37）が結婚したことを14日、所属する「いちご株式会社」が発表した。

　関係者によると、お相手は法大の後輩で、16年リオ五輪の重量挙げ男子62キロ級12位の中山陽介さん（36）。今年最強の開運日となった今月4日に婚姻届を提出したという。

　三宅さんは直筆でコメントを発表し、「皆さまへ　いつも応援していただき、また日頃よりお支えいただき心より感謝申し上げます。私事で大変恐縮ではありますが、この度、私三宅宏実は8月4日に入籍いたしました。謹んでご報告申し上げます」と結婚を報告。

　続けて「私は、現在はウエイトリフティングの競技振興と選手の育成に励んでおります。今後も引き続きウエイトリフティングの素晴らしさを少しでも多くの皆様に知っていただくべく、競技振興に取り組んでまいりますので今後とも、ご指導をいただけますようよろしくお願い申し上げます」とメッセージを記した。

　同社も「このたび、当社社員の#三宅宏実が8月4日付で入籍いたしましたので、ご報告申し上げます。三宅宏実からの報告につきましては、添付画像をご参照ください。なお、#いちごウエイトリフティング部三宅義行監督より以下コメントをお預かりしておりますので、あわせてご報告いたします。三宅宏実は、引き続き、当社社員として、競技の振興、後進の育成に努めてまいりますので、今後とも引き続き、ご指導、ご支援をよろしくお願いします」とコメントを発表。

　父で同社ウエイトリフティング部の監督を務める義行氏（77）も「このたび、娘、いちごウエイトリフティング部コーチの三宅宏実が入籍いたしましたので、謹んでご報告申し上げます。本人はウエイトリフティング一筋で頑張ってまいりました。幸せな家庭を築き、今後も競技の発展に貢献して欲しいと思います。引き続き、皆さまのご指導、ご支援のほど、よろしくお願いいたします。いちごウエイトリフティング部監督　三宅義行」と宏実さんの結婚を報告した。

　三宅さんは2012年ロンドン五輪48キロ級で銀メダル、16年リオデジャネイロ五輪では同級で銅メダルを獲得するなど、夏季五輪において日本女子最多に並ぶ5大会連続出場。重量挙げ界を名実ともに長くけん引してきた。

　2021年に延期された東京五輪に5大会連続出場しスナッチ74キロ、ジャークは記録なしに終わり、終了後に現役引退を表明。引退発表時には「今後は結婚して、子供もほしい」と発言していた。引退後は所属していた、いちご株式会社で指導者として後進の育成に努めている。

　女子48キロ級および53キロ級の日本記録保持者で、父は1968年メキシコ五輪重量挙げフェザー級で銅メダルを獲得した三宅義行氏。伯父は60年ローマ五輪重量挙げで銀、64年東京五輪と68年メキシコ五輪でともに金メダルに輝いた三宅義信氏（83）だ。

　また、2022年6月に行われた国際重量挙げ連盟（IWF）の総会では、日本人女性初となる理事に当選。日本協会を通じ「非常に重責を感じております。IWFがクリーンな競技団体となるよう努力します。日本のためにも国際貢献ができるよう尽くしていきたいと思います」とコメントしている。

　お相手の中山さんは、法大卒業後の10年に山梨県笛吹市の職員となってから記録を伸ばし、2年間の休職でリオ五輪代表を勝ち取った苦労人。現在も公務員として働きながら、地元で重量挙げを教えている。

　◇中山　陽介（なかやま・ようすけ）1987年（昭62）3月20日生まれ、山梨県笛吹市出身の36歳。日川高―法大。14、15年世界選手権、16年リオ五輪出場。現役時代から笛吹市役所に勤務。1メートル64。

　◇三宅　宏実（みやけ・ひろみ）1985年（昭60）11月18日生まれ、埼玉県新座市出身の37歳。埼玉栄―法大。中学3年時に00年シドニー五輪を見て競技を開始。04年アテネから21年東京まで五輪5大会連続出場。12年ロンドンは銀、16年リオは銅メダル。