天王寺高ラグビー部に大器 U17日本代表プロップ上杉に「日本ラグビー界の宝」

2023年08月14日 17:30

ラグビー

天王寺高ラグビー部に大器 U17日本代表プロップ上杉に「日本ラグビー界の宝」
ラグビーのU17日本代表に選出された天王寺高2年のプロップ上杉悠太 Photo By スポニチ
 日本ラグビー協会は14日、「第31回 日・韓・中ジュニア交流競技会 和歌山大会」に参加するU17日本代表メンバーを発表した。プロップ上杉悠太(2年=天王寺高)、No・8駒井良(2年=東海大大阪仰星)ら23名が選出された。U17日本代表は24日に同韓国代表と、27日に同中国代表と対戦する。
 7月30日に閉幕したラグビーの「KOBELCO CUP2023」(長野県上田市・菅平高原)。2年生以下の有望選手を選抜した男子のU17は近畿が5年ぶりに制覇した。決勝リーグ戦は初戦で九州を36―7で圧倒すると、勝者が優勝となる関東との一戦は終盤までもつれる激戦。最後は15―14で逃げ切った。この「KOBELCO CUP」で近畿の優勝に貢献したのがプロップ上杉だ。

 身長1メートル80、115キロ。背番号は17ながら、予選リーグ戦と決勝リーグ戦の全4試合に出場し、優勝に尽力した一人だ。よく動き、よく走り、最後まで最前線で体を張り続けた。かけがえのない仲間と勝ち取った栄冠。上杉は「素直にうれしいです。今も鳥肌が立っています。全力を出し切った。みんなに感謝です」と喜んだ。

 東海大大阪仰星や大阪桐蔭、天理、御所実など花園常連校の有望選手が集うチームにあって異彩を放つ。上杉は府内有数の進学校、天王寺高で勉強とラグビーに励む。セレクションを経てU17近畿の一員に選ばれたが、当初はチームになじめるのか不安もあったという。「みんなが声をかけてくれた。自分を一人にさせない気遣いも感じました。うれしかったです」。合同チームとはいえ、仲の良さも際立った今回のU17近畿。仲間を思いやる気持ち、優しさもこのチームの強みといえるだろう。

 小学校1年生から競技を始め、田辺中時代に大阪府選抜メンバーにも名を連ねた。高校進学前には大阪の複数の強豪校から誘いも受けたという。U17近畿を率いた大島淳史監督(京都工学院)は「突破力があるし、反応もいい。何よりひたむきなプレーができる。サイズの割に動けるし、体も筋肉質。将来、日本ラグビー界の宝になるのでは」と大きな期待を寄せる。

 菅平で貴重な経験を積んだ上杉。今後、自分が何をすべきなのか――。それもよく理解していた。「この経験を強みにして頑張っていきたい。チーム(天王寺高)に持ち帰るのが第一。練習の雰囲気だったり、気持ちを一つにすることだったり。そういったことをしっかり伝えていく。僕が先頭に立って、上のレベルに行けるように頑張りたい」。U17日本代表の一員として「日・韓・中ジュニア交流競技会」に参加した後は、冬の花園大会へ向けた大阪府予選に挑む。第1地区に入った天王寺高の初戦の相手は合同E(上宮太子・東大阪大柏原)に決まった。初戦を突破すれば、Aシードの関大北陽と激突する。

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