渋野日向子らをケガから救った名ドクターの治療を一般ゴルファーも予約受診できるようになった

2023年09月22日 05:00

ゴルフ

渋野日向子らをケガから救った名ドクターの治療を一般ゴルファーも予約受診できるようになった
服部院長のチェックを受ける青山加織プロ Photo By 提供写真
 渋野日向子や大山志保ら数多くの実力者をケガから救ってきた服部幹彦医師(54)が院長を務める山手クリニック(東京・世田谷区)が、「ゴルフ・スポーツ外来」の一般予約の受け付けを新たにスタートした。以前は紹介を中心にした対応だったが、門戸を広げ多くのゴルファーの要望に応えている。
 昨年の樋口久子三菱電機レディースで11年ぶりのツアー優勝を飾った金田久美子も服部院長に助けられた1人だ。実は大会の数週間前から腰痛に苦しめられていたが、同病院で治療を受け調子を取り戻した。

 プロに限らずゴルファーが体に痛みを感じるのは、繰り返しの連鎖運動で筋膜と筋肉が癒着し、筋膜の中にある神経が刺激を受けることが原因。同院長はその筋膜に生理食塩水を注射し、筋肉の動きをなめらかにするハイドロ(筋膜)リリースのスペシャリストだ。

 ただ、ケガを根本的に治すには原因の究明が欠かせない。ソフトボールや女子アイスホッケーの日本代表のチームドクターを長年務めてきた経験から、同院長は故障の原因の多くが股関節の動きの不具合にあることを突き止めたという。その知見を生かし、関節専門の医師とタッグを組んで選手のケガの治療や再発防止に力を発揮。ソフトボールの東京五輪金メダルにも貢献した。

 渋野も今季は左手首痛で調子を崩していたが、山手クリニックに通い始めて劇的に回復した。上田桃子や鈴木愛、そして松山英樹も7年ほど前からサポート受けている。
 その施術を一般のゴルファーも幅広く受けられようになったのは、画期的なことだ。

 同医院は8月から予約外来を始めた。従来の一般外来との違いについて、同院長は「遠方から来院する選手は週末のトーナメントに向け1日で治したいという希望が強い。ケガの状況によって、通常は何日もかけて行う再生医療のPRP(多血小板血しょう)治療やコンデショニングを、保険の枠を超えても、できる限り治療する外来です」と説明する。ケガに悩む一般ゴルファーを少しでも助けようと立ち上がった同院長。「治らないと思われているスポーツ障害を治してあげられたらと思っています」と話していた。 

おすすめテーマ

2023年09月22日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム
`; idoc.open(); idoc.write(innerHTML); idoc.close(); });