~西川哲のゴルフ新理論~レッスンの誤った常識を正す ⑪ 柔らかアプローチ

2023年09月22日 12:00

ゴルフ

~西川哲のゴルフ新理論~レッスンの誤った常識を正す ⑪ 柔らかアプローチ
~西川哲のゴルフ新理論~レッスンの誤った常識を正す ⑪ 柔らかアプローチ Photo By スポニチ
 前回はピッチエンドランについてレッスンしましたが、やはりもう1種類異なる打ち方をマスターしていると、アプローチの幅は広がります。西川哲プロによれば、その1種類はボールを柔らかく上げて柔らかく落とすアプローチが良いとのこと。難しいライに対応できますが、特に下り傾斜のグリーンに対して有効です。ぜひマスターしてパーセーブ率アップに役立てましょう。パートナーは女優の馬場奈々瀬さんです。 【動画で見る・~西川哲のゴルフ新理論~レッスンの誤った常識を正す⑪
 馬場 前回教わったピッチエンドランは、ボールの距離を出したいときに有効だというお話でした。では、あえて距離を出したくないときはどうしたら良いのでしょうか。

 西川 良いところに気がつきましたね。今回はボールをあまり転がしたくないときの打ち方について説明します。ボールの出球を柔らかくするアプローチは、ピッチエンドランとは真逆の考え方になります。ピッチエンドランではボールを右足爪先の前にセットしましたが、柔らかいアプローチは左足踵の延長線上にセットします。クラブフェースもピッチエンドランはスクエアでしたが、柔らかいアプローチは少しだけ開きます。

 馬場 なるほど。

 西川 バックスイングもピッチエンドランは小さめでしたが、柔らかいアプローチは大きめです。20㍎の距離を打つときでも、右腰の高さまで両手を上げましょう。

 馬場 そんなに上げていいんですか?

 西川 20㍎以上飛んでしまうと思いますよね?もちろん、通常のショットと同じスイングスピードならそうなりますが、クラブをゆっくり上げてゆっくり下ろすと距離は出ません。バックスイングとダウンスイングが同じスピードになることを心がけましょう。

 馬場 結構難しそう。

 西川 アプローチが苦手な人は、クラブを大きく上げることにどうしても抵抗がありますからね。大きく振ること自体がミスにつながってしまうと考える人が多いんですよ。でも、クラブを小さくしか上げないと、インパクトが強くなり、ランが多く出てしまいます。もしくは、それを避けようとしてインパクトの前に力を抜いてしまいます。当然、大ミスにつながるので、絶対に避けましょう。

 馬場 私がよくするミスのパターンですね。

 西川 ボールを強く打ち出すと、たとえスピンがかかってもたくさん転がってしまいます。ところが、ボールをゆっくり打ち出すと、たとえスピンがかからなくてもあまり転がりません。勇気を持って、クラブを大きく上げてゆっくり振り抜くことを心がけましょう。

 馬場 注意点はありますか?

 西川 私がよく質問されるのは、オープンスタンスについてです。確かに、振り抜きを良くするために、左足を少し引いて構えるのはお勧めします。ただし、あくまでもスタンスだけがオープンになっているだけで、肩や腰のラインまでオープンにする必要はありません。

 馬場 どうして肩や腰のラインがオープンになるのはNGなんですか?

 西川 ダウンスイングでクラブが寝てしまい、ボールの手前を打ってしまうからです。

 馬場 なるほど。

 西川 ボールと目標を結んだラインに対して、スタンスと体のラインをスクエアに合わせたら、左足を少し後ろに引くイメージです。

 (取材協力・バーディ赤坂24)

 ◇西川 哲(にしかわ・てつ)1968年(昭43)5月2日生まれ、東京都出身の55歳。12歳でゴルフを始め日体荏原高時代に日本ジュニア優勝。88年プロテストにトップ合格。91年マルマン・オープンでツアー初V。通算3勝。18年からシニアツアーに参戦。今季から女子プロの植竹希望を指導している。

 ◇馬場 奈々瀬(ばば・ななせ)1995年(平7)7月7日生まれ、福岡県出身の28歳。12歳でテニスを始め柳川高時代にインターハイ出場。卒業後に女優活動を始め舞台「路地裏物語」の出演や東海ろうきんwebCM、外務省リーフレットモデルなどで活躍中。

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