日大出身・城間が序ノ口優勝「ホッとした」両膝の手術乗り越え事実上のデビュー場所で全勝

2023年09月22日 12:02

相撲

日大出身・城間が序ノ口優勝「ホッとした」両膝の手術乗り越え事実上のデビュー場所で全勝
<秋場所13日目>椿富士(左)を寄り切りで破る城間(撮影・久冨木 修) Photo By スポニチ
 【大相撲秋場所13日目 ( 2023年9月22日    東京・両国国技館 )】 序ノ口でただ一人全勝の城間(23=尾上部屋)が序二段・椿富士(34=伊勢ケ浜部屋)を破って7戦全勝優勝を決めた。立ち合いで右を差して一気に前に出て万全の寄り切り。「ホッとしましたね」と胸をなで下ろした。
 日大2年時に右膝を手術。1年後に復帰も、4年の9月に今度は左膝の半月板を損傷。11月の全国学生選手権に出場し、団体優勝に貢献した(準々決勝まで中堅で出場)。その後、手術を経て23年4月に尾上部屋に入門も、序ノ口デビューとなる夏場所は全休し、回復を待って名古屋場所の前相撲で初めて土俵に上がった。膝にサポーターは施しておらず「今は痛みもない」という。事実上のデビュー場所で「初めての7日間なので緊張せずしっかり相撲を」と自分の相撲を取り切った。

 日大のチームメートで同部屋同期の三段目・春山や、幕下の北天海(24)、大海(22)らが現在の稽古相手。「今は技術よりも前に出る練習をしている」という。得意は右四つで「つかまったらヤバいと思われるような」相撲を目指す。当面の目標は「まずは本場所に慣れていきたい」と初々しく話した。

 ◇城間 瑠正(しろま・りゅうせい)2000年(平12)5月16日生まれ、沖縄県浦添市出身の23歳。てだこ相撲クラブで小2から相撲を始め、浦添中3年時に全中団体戦優勝。中部農林高3年時に全国高校総体8強(現十両・大の里や現幕内・北青鵬らに勝利)。日大4年時に全日本大学選抜金沢大会8強、東日本学生体重別135キロ以上級準優勝、全国学生体重別135キロ以上級3位。尾上部屋に入門し、23年夏場所で初土俵も序ノ口で全休。翌名古屋場所の前相撲で実質の初土俵を踏んだ。1メートル80、170キロ。

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