【ラグビーW杯】フィフィタ 憧れの夢舞台デビューへ「ワクワクしてる」“柱”から大抜てき

2023年10月07日 05:31

ラグビー

【ラグビーW杯】フィフィタ 憧れの夢舞台デビューへ「ワクワクしてる」“柱”から大抜てき
会見するフィフィタ(右)と中村(撮影・篠原岳夫) Photo By スポニチ
 【ラグビーW杯フランス大会1次リーグD組   日本―アルゼンチン ( 2023年10月8日    ナント )】 日本代表は6日、1次リーグ最終戦となるアルゼンチン戦の登録メンバー23人を発表し、W杯初出場のWTBシオサイア・フィフィタ(24=トヨタ)が11番で今大会初先発に名を連ねた。ケガで出遅れた影響もあり、ここまで今年の実戦出場なしから大抜てき。勝てば8強入りが決まる大一番でW杯デビューする。
 いよいよ、憧れの大舞台に立つ。フィフィタはこの日、会場練習で軽めに調整。練習後の会見では決戦の日を待ち望んだ。

 「チャンスが来てワクワクしてる。今までハードワークしてきたので、あとは試合を楽しみたい」

 6月の千葉・浦安合宿から招集されているが、ケガの影響もあって、今年は強化試合とテストマッチを含め一度も出場してない。チーム内で試合登録メンバー外のことを意味する「柱」としての時間が続いた。「なかなか自分にフォーカスできなかった」。今大会はWTBとして選手登録されているが、これまでの所属チームでCTBをこなしてきたこともあり、イングランド戦前の練習では相手CTBのプレーをまねるなど、チームをサポートしながら自らのコンディションも調整してきた。

 日本航空石川高に入学するため、15歳で来日。当初は日本になじむことができず「やっていけるかな、という気持ちがあった。日本代表に入りたい気持ちはなかった」という。心境に変化があったのは15年。日本代表がW杯イングランド大会で南アフリカを撃破した姿を生中継で見ていたことがきっかけだ。桜の戦士たちが起こした“ブライトンの奇跡”を目に焼き付け「いつか、W杯の舞台で自分も世界と戦いたい」と憧れを抱くようになった。

 夢の舞台は、いきなり負けることができない一戦となる。フィフィタは「負けたら終わり。勝つために仲間とコネクションしていく」と力強く語った。

 ◇シオサイア・フィフィタ 1998年12月20日生まれ、トンガ出身の24歳。15歳で来日して日本航空石川高に入学。天理大では4年時に大学日本一を経験。21年に近鉄(現花園)に加入し、23~24年シーズンからトヨタ所属。21年6月の全英・アイルランド代表「ライオンズ」戦で日本代表デビューし、通算12キャップ。ポジションはCTB、WTB。1メートル87、105キロ。

おすすめテーマ

2023年10月07日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム