【ラグビーW杯】ジョセフHC WTBフィフィタを今大会初先発に大抜てき 大一番アルゼンチン戦で集大成

2023年10月07日 05:00

ラグビー

【ラグビーW杯】ジョセフHC WTBフィフィタを今大会初先発に大抜てき 大一番アルゼンチン戦で集大成
<日本代表練習>パスを投げるフィフィタ(左)(撮影・篠原岳夫) Photo By スポニチ
 日本代表は6日、1次リーグ最終戦となるアルゼンチン戦(8日、ナント)に臨む登録メンバー23人を発表した。今大会限りでの退任が決定しているジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC、53)にとっては、勝てば2大会連続8強入り負ければ敗退という集大成の一戦。7年前にジョセフジャパン初陣で黒星を喫した相手を撃破し、決勝トーナメントへ旅を続ける。
 ジョセフジャパンの旅路に最大の分かれ道がやってきた。勝てば8強、敗れればその瞬間、敗退が決まる。16年9月から指揮し、今大会限りで退任するジョセフHCは「日本代表としては最後のW杯になる。負けたら終わりだ」と強い覚悟を示している。

 集大成となる一戦へ、まずは選手起用で仕掛けた。鍵となるキック攻防を見据え、WTBフィフィタを今大会初先発に大抜てき。指揮官は「インパクトの強い選手。この試合には彼が必要だ」と言った。リザーブにはハイボール処理とロングキックが武器の山中を今大会初めてメンバー入りさせた。空中戦に向けたテコ入れで主導権を握るつもりだ。

 ジョセフHCの初采配は16年11月5日、今回と同じアルゼンチン戦だった。ホームで迎えるも20―54で完敗。指揮官は当時、コーチや選手に何も説明しないまま練習メニューを課し、選手たちは内容の意図を理解できず「なぜ?」と疑問を抱くこともあったという。

 そこからONE TEAMとなって前回大会で8強入りしたのはジョセフHCが日本の文化や特徴を受け入れたからだ。対話を重ね、戦術やキーワードは日本人と外国出身者がともに理解できる単語で統一。グラウンド外のコミュニケーションも重視し、姫野主将が「自分の命を懸けるくらいの覚悟がある」と話すほど絆も深まった。あの敗戦から7年。同じアルゼンチン戦に命運を懸ける。ジョセフHCは「ラストマッチになってほしくない。コンディション、メンタルは整っている」と視線を上げた。

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