【ラグビーW杯】瞬間最高視聴率男・FB山中が4年前の再現を宣言　あす8日アルゼンチン戦

2023年10月07日 19:57

ラグビー

【ラグビーW杯フランス大会1次リーグD組日本―アルゼンチン（ 2023年10月8日ナント）】アルゼンチンとの勝てば準々決勝進出、負ければ敗退の大一番をあす8日に控える日本代表は7日、ナント市内の施設で最終調整。一度は2大会連続の代表入りを逃したものの、追加招集から今大会初のメンバー入りを果たしたFB山中亮平（神戸）が、4年前の再現を狙う。

　練習後、同じ88年生まれのリーチとともに会見に臨んだ山中は、ド派手な金髪とは裏腹に、落ち着いた口調で「この2カ月、いろんなことがあった。メンバーに入って凄くワクワクしているし、自分の全てを出し切るだけ」とキックオフを心待ちにした。

　スコットランドと対戦した19年大会の1次リーグ最終戦で、最後にボールを蹴り出して史上初の8強入りを決めたのが山中だった。関東地区ではそのシーンで53・7％の瞬間最高視聴率を記録。今回のアルゼンチン戦も日本時間で日曜日の午後8時開始とあって、高視聴率は確実。「出た時はチームは勝っている状態で、最後に締めるだけがベスト」と再び自分が蹴り出して8強入りする瞬間のイメージをかき立てている。

　一度は幕を閉じたはずのラグビー人生第2章でめぐってきたチャンス。日本は今大会でラスト20分の失点が多いだけに、リザーブのパフォーマンスは勝敗の鍵を握る。「役割を果たし、勝利に導きたい」と山中。どん底からはい上がった男は、目の奥を光らせた。