相撲日本選手団が出発「ワールドコンバットゲームズ」21日からサウジアラビアで10年ぶり開催

2023年10月19日 07:38

相撲

相撲日本選手団が出発「ワールドコンバットゲームズ」21日からサウジアラビアで10年ぶり開催
ワールドコンバットゲームズに出場する相撲日本選手団。成田空港から出発した(前列左から)大蔵紫音、石井さくら、山下寧々、奥富夕夏(後列左から)久野愛莉、長谷川理央、奥知久、松園大成 Photo By スポニチ
 ワールドコンバットゲームズの相撲競技に出場する日本代表選手団が18日、成田空港と関西国際空港からそれぞれ出発した。
 ワールドコンバットゲームズは、2013年以来の開催となる格闘技の国際総合大会。10年前の前回大会では、当時関学大3年だった宇良和輝(現・幕内)が男子軽量級で優勝。豪快な居反りなどアクロバティックな技を繰り出して世界を驚かせていた。今年の相撲競技は、21~22日にサウジアラビアのリヤドで行われる。

 男女3階級ずつに計14人の日本選手が出場する。男子軽量級(85キロ未満)には、今月8日の世界選手権で3位に入った奥知久(日体大3年)が出場。初めて海外選手と対戦した世界選手権の経験を踏まえ「強い選手は速くて低くてうまいので、修正していきたい」と世界の頂点を見据えた。

 男子中量級(115キロ未満)には、世界選手権準優勝の三輪隼斗(29=ソディック)と昨年のワールドゲームズ準優勝の藤澤詩音(22=アイシン)が出場。三輪は通算6度目の国際大会出場となる。

 男子重量級(115キロ以上)には、世界選手権無差別級3位の松園大成(25=長崎県教員)と、昨年の全日本選手権3位で今年の全国教職員大会優勝の石崎涼馬(23=滋賀県教員)が出場する。松園は13~15日に鹿児島・奄美大島で行われた国体にも出場しており、過密日程での連戦。世界選手権で敗れたウクライナの選手に「もう一回対戦できれば」と雪辱を誓った。

 女子は3階級とも、昨年のワールドゲームズ入賞者にアジア大陸推薦枠を加えた3人ずつが出場する。軽量級(65キロ未満)は、昨年のワールドゲームズ金メダリストの奥富夕夏(25=リバーサルジム新宿Me,We)、同大会銀メダリストで10年前のコンバットゲームズ世界一の実績を持つ山中未久(29=クレオテック)、8日の世界選手権3位の山下寧々(静岡・焼津中央高2年)が出場。ハイレベルな日本勢同士の優勝争いが期待される。

 女子中量級(80キロ未満)には、昨年のワールドゲームズ金メダリストの石井さくら(東京・足立新田高3年)、同大会4位の松本渚(24=Genky)、世界選手権73キロ未満級3位の長谷川理央(慶大2年)が出場する。

 世界選手権で中量級(73キロ未満)と軽重量級(80キロ未満)に分かれていた2つの階級が今大会では統一されており、海外勢も含めて2階級の実力者たちがひしめき合う。

 女子重量級(80キロ以上)には、世界選手権無差別級金メダリストの久野愛莉(24=東洋警備保障)、世界選手権重量級銀メダリストの今日和(26=アイシン)、19年の世界ジュニアで優勝経験のある大蔵紫音(日大3年)が出場する。日本選手団の女子主将を務める久野は「チーム一丸となって、また優勝できるように頑張りたい」と意気込みを述べた。

 東京・アリーナ立川立飛で開催された世界選手権からわずか2週間。今度はサウジアラビアの地で、再び相撲世界一を懸けた熱い戦いが繰り広げられる。

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