望月慎太郎「調子に乗らないようにしたい」世界10位フリッツ撃破8強!215位が大番狂わせ

2023年10月19日 21:48

テニス

望月慎太郎「調子に乗らないようにしたい」世界10位フリッツ撃破8強!215位が大番狂わせ
望月慎太郎 Photo By スポニチ
 【男子テニス・木下グループ・ジャパン・オープン第4日 ( 2023年10月19日    東京・有明テニスの森公園 )】 シングルス2回戦で世界ランキング215位の望月慎太郎(20=IMGアカデミー)は世界10位で第1シードのテーラー・フリッツ(25=米国)に0―6、6―4、7―6で勝利。世界トップ10から大金星を挙げた。準々決勝では世界41位のアレクセイ・ポピリン(24=オーストラリア)と対戦する。
 2時間1分の激戦に終止符を打つと、望月は雄たけびを上げた。最終セットのタイブレーク。6―2から最後は豪快にスマッシュをたたき込んだ。世界トップ10に初挑戦して、大金星。「第1セットを取られて今日は正直、勝てないと思った。やれることをやろうと思って、諦めなかった結果。テレビ、SNSで見ていた選手に勝てて、うれしい」と笑った。

 第1セットは1ゲームも奪えず、わずか29分で失った。開き直った第2セットは第7ゲームで先にブレークに成功して奪取。第3セットも正確なストロークを軸に接戦を演じた。第6ゲームで先にブレークを許しながら第9ゲームをブレークバック。タイブレークは開始から3連続ポイントで流れをつかみ7―2で制した。

 「第1セットは緊張から、ラケットが振れなかった。第2セット入ってからは良い意味で“負けてもいい”という気持ちになった。こういう選手と試合ができているのに、このままセカンド続けても意味ない。勝ち負けより自分のプレーをしようと思った」

 1回戦は世界31位のトマスマルティン・エチェベリ(24=アルゼンチン)を破り、ツアー12試合目で待望の初白星を挙げた。1回戦前日は一人でカラオケに行って熱唱。リラックスして勝利につなげたが、2回戦前日は「迷ったけど、体を優先してカラオケには行かなかった」と回避。13時間睡眠して、体力を回復させ、大金星をもぎ取った。

 19年ウィンブルドン選手権のジュニア部門で優勝。日本男子として4大大会のジュニア部門シングルスを初制覇した。錦織の後継者として注目を浴びたが、同年11月にプロ転向後は苦戦。ここ数カ月はツアー下部チャレンジャー大会でも早期敗退が続いたが、日本で開催される唯一の男子ツアーで大躍進を遂げた。

 「やり続ければこういう(世界トップ10の)相手にも勝ちきれる。この大会で自信をついた部分はある。でも自分には良い意味であまり期待はしてない。この1大会で調子に乗らないようにしたい」。準々決勝の相手は世界41位のポピリン。浮かれることなく、格上3連破を目指す。

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