岩井明愛　メルセデスランク3位からの逆転女王へ向け首位発進　初の地元優勝も視野に底力見せて67

2023年10月28日 04:30

ゴルフ

岩井明愛　メルセデスランク3位からの逆転女王へ向け首位発進　初の地元優勝も視野に底力見せて67 — 18番、バーディーを決め声援に応える岩井明愛（撮影・西尾　大助） Photo By スポニチ

【女子ゴルフツアー　樋口久子・三菱電機レディース第1日（ 2023年10月27日埼玉県・武蔵丘ゴルフコース＝6650ヤード、パー72 ）】メルセデスランク3位の岩井明愛（21＝Honda）が5バーディー、ボギーなしの67で回り、仁井優花（21＝エレコム）、山内日菜子（27＝ライク）と首位に並んだ。今大会で優勝すればメルセデスランク首位に立つ可能性がある岩井明が好発進した。同組で競ったメルセデスランク2位の山下美夢有（22＝加賀電子）は71で回り18位。同1位の申ジエ（35＝韓国）は77と崩れて86位と出遅れた。

　岩井明が底力を見せた。3アンダーで迎えた17番で4メートルのバーディーパットを沈めると、18番パー5ではアプローチを寄せた3メートルのチャンスをものにした。終盤の連続バーディーでトップを捉えた。ボギーなしにまとめ「ピンチが2、3回あったけど、3メートルくらいのパーパットが入ったり、アプローチも寄ってくれて何とか耐えられた」と息をついた。

　埼玉出身の岩井明にとっては地元開催。「凄く楽しみだった。応援に来てくれた方が多くてうれしかった」。今週は車で40分の自宅から通勤している。「ホッとする。心が安らぐ感じ」。ホテル暮らしの普段よりもリラックスして戦える。栄養補給は母・恵美子さんの手料理。練習日には好物の豚肉のしょうが焼きに舌鼓を打った。「おいしかった。最高だと思う」とうなずいた。

　9月に2週連続優勝を飾った後、スイングに違和感が生まれた。「良かった時のスイングと感覚が違って気持ち悪い。いいゴルフができている時は何も考えず力みなくすっと打てる」。満足はしていないが、今季7度目の首位発進を決めた。

　現在メルセデスランク3位につける。初日は同1位の申ジエ、同2位の山下と同組。直接対決について岩井明は「久々にしびれる緊張感の中でやった」。それでもスコアで2人を上回った。

　逃げ切って今季4勝目を挙げれば、上位2人の成績次第でランク首位に立つ可能性がある。ただ年間女王は「狙える位置であるのは分かっているけど、気にせずに一日一日自分のプレーをしていきたい」とあえて意識しない。初の地元優勝に向けて集中している。