【大相撲秋巡業広島場所】琴ノ若、横綱・大関不在の土俵を独占 8連勝締めなど14勝1敗

2023年10月28日 18:18

相撲

【大相撲秋巡業広島場所】琴ノ若、横綱・大関不在の土俵を独占 8連勝締めなど14勝1敗
厳しい相撲で攻め立てる琴ノ若(右) Photo By スポニチ
 大相撲秋巡業が28日、広島市のマエダハウジング東区スポーツセンターで行われた。公開稽古は横綱・大関が申し合い稽古を行わないなか、関脇・琴ノ若(=佐渡ケ嶽)が15番取って14勝1敗と存在感を示した。
 稽古時間はあらかじめ決まっており、通常なら横綱、大関が申し合い稽古を行うため三役以下は番数が少なくなる傾向が強いが、この日は琴ノ若が土俵を“ひとり占め”した。重厚感のある攻めで、幕内・明生、豪ノ山、王鵬らを圧倒。いきなり6連勝し、豪ノ山に敗れたが、再び土俵に上がると稽古時間終了まで8連勝。「疲れた。連続でとると長く感じる。部屋と違って自分のタイミングじゃないので」と漏らすものの、表情は明るい。

 これまでは詰めの甘さも課題だったが、この日は土俵際での粘りも発揮。「土俵際の逆転で拾えているのは大きい。褒められる内容ではないけど、成長も感じる」という。今年初場所の小結昇進から三役で5場所連続で勝ち越し中の期待の星。「ここで止まることが目標でもないので、しっかりとやっていきたい」と話した。

 17日の多治見巡業からこの日で「12連勤」。移動も長いため疲労は想像を絶するものがあるが「辛抱して乗り越えるとレベルアップできる。体とうまく向き合いながら、基礎を固めてやりたい」という。祖父である先代(元横綱・琴桜)が定年を迎え、師匠(元関脇・琴ノ若)が部屋を継承したのが18年前の九州場所。自身の誕生日も九州場所8日目の11月19日と縁の多い場所に向け「関取で初めて2ケタ勝てたのも九州だった。(先代に)良い報告ができたらいい」と気合を入れた。

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