西川哲のゴルフ新理論 中級編~目指せ90切り~④ ドライバー編「正しいインパクトの迎え方」

2023年11月03日 12:00

ゴルフ

西川哲のゴルフ新理論 中級編~目指せ90切り~④ ドライバー編「正しいインパクトの迎え方」
西川哲のゴルフ新理論 中級編~目指せ90切り~④ ドライバー編「正しいインパクトの迎え方」 Photo By スポニチ
 1Wショットの飛距離と方向性アップの妨げになっているのが、上半身主導のスイングです。ゴルフに限らず、野球の投球や打撃、テニスなどは必ず下半身から始動します。ところが、ゴルフになると上半身に力が入るせいか、下半身よりも上半身から動かす人が少なくありません。正しい体の使い方をマスターし、1Wの飛距離と精度を上げましょう。パートナーはティーチングプロのジミー常住氏です。 【 動画で見る・西川哲のゴルフ新理論 中級編~目指せ90切り~④
 常住 初心者に多く見られるのが、上半身の力でクラブを振ろうとする人です。特に1Wで飛距離を稼ごうとする人はその傾向が強いように感じます。

 西川 確かにそうですね。あと、若い頃は下半身も使っていたのに、年齢を重ねてくると上半身主導のスイングになる人も少なくありません。その原因は、やはりダウンスイングを上半身から行うことにあります。

 常住 ダウンスイングを上半身から動かすと、どのような弊害があるのでしょうか。

 西川 まず、下半身の動きが止まるので、体重移動をスムーズに行うことができません。さらに、アウトサイドインの軌道で振るためスライス系の打球になります。もちろん、下半身が使えない分、パワー不足で飛距離も伸びないでしょう。

 常住 アベレージゴルファーにとっての悩みが凝縮されていますね。

 西川 逆に下半身からダウンスイングを始動させると、上半身の動きも良くなります。胸をほぼボールに向けた状態でインパクトを迎えるので、カット軌道で打つこともありません。左足への体重移動もスムーズに行えるし、ボールにしっかりとパワーを伝えることができるので飛距離も伸びます。

 常住 良いこと尽くしですが、問題は上半身始動のスイングを、どのようにして下半身始動のスイングに変えるかです。何か良いドリルはありますか?

 西川 そうですね、やはり体に正しい動きを覚え込ませることから始めたいので、次のドリルをお勧めします。まず、アドレスしたらバックスイングを行い、トップ・オブ・スイングの位置までクラブを上げます。その際、左足を右足に寄せるようにしましょう。ダウンスイングの開始は、寄せた左足を目標方向に踏み込む動きから始めます。その後、クラブを振り下ろしてきます。

 常住 左足を踏み込むことからダウンスイングを始めると、自動的に下半身始動のスイングになりますね。

 西川 最初は動きを一つずつ区切って行います。左足を右足に寄せる→左足を踏み出す→クラブを振り抜くといった感じです。慣れてきたら、その動きを連続で行います。最終的には、左足をステップしなくても下半身からダウンスイングを行えるようにしましょう。

 常住 どのようなところでこのドリルを行えばいいのでしょうか?

 西川 ボールを打つわけではないので、練習場でもできますし、自宅でもできると思います。自宅で行うときは、クラブヘッドが地面に当たらないように、少し短く握るといいでしょう。時間がない人はクラブを持たなくても良いので、暇を見つけては繰り返すことをお勧めします。

 (取材協力・バーディ赤坂24)

 ◇西川 哲(にしかわ・てつ)1968年(昭43)5月2日生まれ、東京都出身の55歳。12歳でゴルフを始め日体荏原高時代に日本ジュニア優勝。88年プロテストにトップ合格。91年マルマン・オープンでツアー初V。通算3勝。18年からシニアツアーに参戦。今季から女子プロの植竹希望を指導している。

 ◇ジミー・常住 本名・常住治臣(つねずみ・はるおみ)1981年(昭56)12月15日生まれ、東京都出身の41歳。日本プロゴルフ協会(PGA)会員。

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