【全国学生相撲選手権】日大・草野直哉が学生横綱!「ずっと夢見ていたタイトル」卒業後は角界入り希望

2023年11月04日 20:46

相撲

【全国学生相撲選手権】日大・草野直哉が学生横綱!「ずっと夢見ていたタイトル」卒業後は角界入り希望
学生横綱を獲得した日大の草野直哉 Photo By スポニチ
 第101回全国学生相撲選手権大会の第1日が4日、大阪・堺市大浜公園相撲場で行われ、全193選手で争われた個人戦は草野直哉(日大4年)が頂点に立って学生横綱に輝いた。
 もろ差しからの速攻が光り、初戦から危なげなく勝ち進んだ。迎えた決勝の相手は金沢学院大4年の池田俊。立ち合いからすぐにもろ差しの体勢を作って前に出ていくと、相手の左掛け投げで体が傾いたが右すくい投げで打ち返した。主審の判定は池田に挙がるも、異議申し立てがついて差し違い。「ずっと夢見ていたタイトル」という学生横綱を手にしたうれしさをこらえ、表情を変えずに土俵を降りてから、ようやく喜びを表した。

 草野は10月の世界選手権重量級で優勝するなど今年ここまで5冠。優勝候補、そして日大の主将としての重圧とも闘っていた。「この1週間は考えすぎて全然寝られなくて…」。3週間前の国体が終わってから実戦稽古はほとんどせずに臨んだが「相撲を取っていくうちに足もついていって、調子良いなと思った」と実力を示した。

 熊本県宇土市出身で、一昨年の学生横綱の川副圭太(現幕下・輝鵬)とは保育園から花園小、鶴城中、文徳高、日大と同じ道を歩んだ間柄。今大会の直前にも激励の電話をもらった。進路については「先のことは全然考えていない」と、あす5日の団体戦や12月の全日本選手権が終わってから決めていく予定。それでも「大相撲に挑戦しようとは考えている」と角界入りを明言した。

 ▽個人戦 優秀32選手決勝トーナメント2回戦
山本剛瑠(日大3年) 寄り切り 猿川天嵐(農大4年)
クリストファー(日体大2年) 寄り切り 花岡真生(日大3年)
杉本弘樹(日体大1年) 押し出し 北野龍也(駒澤大4年)
草野直哉(日大4年) 寄り切り 角田虎紀(東洋大2年)
池田俊(金沢学院大4年) 上手投げ スフバット(専修大3年)
 平野颯人(中大4年) 押し出し 外尾祐樹(日体大4年)
松永ジョージ(拓大4年) 押し出し 児玉優翔(駒澤大2年)
ブフチョローン(日体大3年) 下手投げ 川上竜昌(日大3年)

 ▽準々決勝
クリストファー 寄り切り 山本剛瑠
草野直哉 上手投げ 杉本弘樹
池田俊 寄り切り 平野颯人
ブフチョローン 押し出し 松永ジョージ

 ▽準決勝
草野直哉 寄り切り クリストファー
池田俊 突き落とし ブフチョローン

 ▽決勝
草野直哉 すくい投げ 池田俊


 ◇草野 直哉(くさの・なおや)2001年(平13)6月25日生まれ、熊本県宇土市出身の22歳。宇土少年相撲クラブで5歳の頃から相撲を始め、宇土市立鶴城中3年時に全中優勝(中学横綱)。文徳高2年時に全国高校選抜大会準優勝。3年時に全国高校総体準優勝、世界ジュニア選手権団体優勝。日大1年時に全国学生体重別大会無差別級準優勝。2年時に全国学生体重別大会無差別級優勝、全国学生選手権3位。3年時に東日本学生選手権優勝、全国学生体重別大会無差別級優勝。4年時に全国選抜大学社会人対抗九州大会優勝、全日本体重別(世界選手権代表選考会)重量級優勝、全国大学実業団対抗和歌山大会優勝、アジア選手権重量級優勝、世界選手権重量級優勝、国体準優勝。1メートル85、160キロ。

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