【羽生結弦さん 語る(1)】RE_PRAYという物語「考えるきっかけの1つであってほしい」

2023年11月04日 20:54

フィギュアスケート

【羽生結弦さん 語る(1)】RE_PRAYという物語「考えるきっかけの1つであってほしい」
<RE_PRAY埼玉公演初日>演技をする羽生結弦さん(撮影・小海途 良幹) Photo By スポニチ
 フィギュアスケート男子の五輪連覇者でプロスケーターの羽生結弦さん(28)の初の単独ツアー「Yuzuru Hanyu ICE STORY 2nd ”RE_PRAY” TOUR」が4日、埼玉・さいたまスーパーアリーナで開幕した。公演後、羽生さんは取材に応じた。
 【羽生結弦 語る(1)】

 ――初日を終えての率直な感想を
 「まず、本当に今日の会場をギリギリまで、皆さんで徹夜しながら、このRE_PRAYという公演を作っていただいて。まずそこに感謝しかないですし、無事に皆さんの前でこうやって披露することができて、1つの作品としてのアイスストーリーというものをまず、実行できることが、本当に幸せだなということを感じております」

 ――どういうテーマを見てもらいたいか
 「そもそも、自分自身いろんなゲームだったりとか漫画だったりとか、小説だったりとか、いろんなところからなんか自分の人生って何だろうなあとか命って尊いものだなとか。本当にざっくり皆さんが感じているようなことを、僕自身もいろんな作品から受け取っていて。あらためて、ゲームの中っていうのは、命っていう概念が本当にある意味、軽いというか繰り返しできる。だからこそ、好奇心のままに、いろんなことをそのキャラっていうものを使って。好奇心のままに進んでいける。それって、なんかすごく現実の世界に当てはめてみたら。夢をつかみにいく、原動力のある人間なのかもしれないし。逆に、違う価値観っていうか、違う観点から見たら、とても恐ろしい人間なのかもしれないし。でも、それが繰り返しできるってなったら、きっと人はするんだろうな、みたいなことをちょっと考えていて。それを、じゃあ1回、自分が選んできた選択肢っていうものが人生の中であって。その選択肢の先に1回破滅っていうルートがあったとして。すべての障害を乗り越えて、夢をつかんで何か目標をつかんでっていう人生があったとして。それが、もう1回繰り返されるんだったら、皆さんは何を選ぶだろうか、って。皆さんが何を選んで何を感じるのかな、ということをこのストーリーの中で、皆さんに考えてもらいたいっていうのが今回のテーマです。なんか、このストーリー自体で答えを出してほしいというものではなくて。考えてもらいたい。で、その考えるっていう、きっかけの1つであってほしいなっていうのがRE_PRAYっていう物語であり、作品だったかなっていうのを僕は思っています」

 ――前半の最後、いろんな演出がある中で6分練習風から競技会風の感じになる。伝えたかったものは
 「もともと6分間練習、試合形式みたいなことを、これからショーを作っていくにあたってやろうとは思ってたんですけど、今回は特にまあ、試合プロに近い構成にするにあたって、でも、作品の中の一部であってほしいっていうのが強くあって。6練なんだけれども、ちゃんと曲に合っていて。それ自体も、なんかダンジョンというか、ボス戦というか、なんか1つのステージみたいなものを、なんか演出として作っていったつもりです」
=(2)につづく=

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