【羽生結弦さん 語る(2)】これまでのショーと「全然違った心意気で挑んでいます」
2023年11月04日 20:55
フィギュアスケート
――感極まっているようにも見えた。プロ転向後のショーとの違いは
「まあやっぱり、これまでやってきたアイスショーっていうものとは、全然違って。やっぱ、これは本当に1つのプログラムだけじゃなくて、その1つの作品の中にいろんなプログラムがあって。もちろん、今までやってきたプログラムたちもあるんですけど、それがその物語の中に入った時に全く違う見え方があるよねって、こんな見え方もあったんだなって、そういったことを1つの流れで見せるということが趣旨なので、自分としては全然違った心意気で、このアイスストーリーというものに挑んでいますし。何より自分がつづって自分が表現したいことを、本当に多くの方々を巻き込んで作り上げていくことに、たまに怖くもなるんですけど。でも、こうやって皆さんが作り上げてくださったものをある意味、プレッシャーを感じながら、責任を感じながら滑らせていただく機会があって。大変だなとは思うんですけど、でも、アスリートとして限界に挑みながらも、いい演技ができるように、また頑張りたいなという気持ちにあらためてなりました」
――スピンだけの構成、無音で氷の音を響かせながらリズムをつくったり新鮮だった。それは全部のストーリーっていうものを考えた中での、本当にピースとして考え抜いて作ったのか
「そうですね。あとは原曲と原作へのリスペクトみたいなものがあって。メガロバニアというプログラムというか、楽曲なんですけど、アンダーテールという物語があって、それの中の戦いのシーンが、まず一番最初に無音で。必殺技っていうのを繰り出すんですけど、敵が。それがすごい無音でわーって、敵の攻撃の音だけが聞こえるみたいなシーンがあって。なんかそういうのもかっこいいなとか思ったり。ただ、そのストーリー的にこれを組み込んだら、もしかしたら今までは、そのストーリー的になんとなく皆さんが見てる中で、そのプレーヤーの羽生結弦っていうのと、ゲーム内にいる8ビットの羽生結弦っていうのと、滑ってる羽生結弦みたいなものが分離して見えてたかもしれないけれども、そこで出てきて無音でやって1つずつ作り上げていったら、ゲーム内のキャラだったのかなみたいなことが、だんだんつじつまが合ってくる、みたいなことをちょっとずつ考えながら。どういう風にその皆さんの頭の中を整理していくかみたいなことを演出、また物語とかでも考えていたつもりです」
――試合ではできない組み合わせのジャンプもあった
「あれは、あのプログラム自体がラスボスっていうイメージでやっていて、最後クリアが出るんですけど。戦いきってやっと倒せたっていうとこなんですよね。だからなんか倒しきった、で、全部使い果たした。セーブできる、終わらないか、できないか、また続くみたいな感じのイメージですかね。ただ、なんかある意味では、その繰り返されるっていうのがリプレイの自分の中でのテーマなので、もちろん試合では使えないジャンプになるかもしれないんですけど、オイラーサルコーっていうのはある意味すごく繰り返されていくジャンプなので、テーマにもすごく沿っていいんじゃないかなというのと。あと音的にもすごくハマるかなっていうことを考えました」=おわり=
おすすめテーマ
2023年11月04日のニュース
特集
スポーツのランキング
-
【TOTOジャパンC】畑岡奈紗18年大会以来5年ぶりの優勝へ王手!アニカ超え最少ストローク記録も期待
-
本田真凜、涙の9年連続全日本切符「諦めずに演技ができた」 東日本5位で薄氷「また強い自分を」
-
青木祐奈が東日本選手権V 2位江川マリア、3位石田真綾、4位三枝知香子、5位本田真凜
-
本田真凜 9年連続の全日本切符!「自分の力を発揮できれば絶対に行ける」ギリギリ東日本5位で
-
【TOTOジャパンC】神谷そら、65で4位浮上 18番で池ポチャもガッツボギー「ワオ!ですね」
-
大阪エヴェッサ 昨季王者の琉球を撃破
-
【高校ラグビー】5日に大阪準決勝 初の花園出場を狙う関大北陽は金光藤蔭と激突
-
【TOTOジャパンC】畑岡奈紗と桑木志帆が通算20アンダーの首位並走で最終Rへ、1打差3位に稲見萌寧
-
蝉川泰果が2日連続64と猛チャージ 最終日は最終組で中島啓太と直接対決「優勝を狙って」
-
【TOTOジャパンC】吉田優利が65と伸ばして5位浮上「課題と向き合いながらスコアメークを」
-
アジア大会女王の草木ひなのが初の3連覇 スケボーマイナビ日本選手権パーク
-
駒大・藤田監督 4連覇へ自信「出雲の時よりも選手層は非常に厚い」5日号砲全日本大学駅伝
-
【TOTOジャパンC】渋野は魔の第3Rクリア!68と伸ばし暫定30位浮上「3日目に落とす謎現象が」
-
青学大・原監督「名古屋大作戦」で駒大4連覇阻止だ 「深い意味はないけど…」5日号砲全日本大学駅伝
-
【TOTOジャパンクラシック】畑岡が単独首位 桑木が2打差2位 渋野は29位 最終組がハーフ終了
-
元朝潮の長岡末弘さん死去、死因は小腸がん 妻の恵さんが明かす 後日しのぶ会の開催を予定
-
全国学生相撲選手権大会が開幕 4日は個人戦 学生横綱や枠拡大の付け出し資格は誰の手に
-
“ボディフィットネス”大谷美咲 世界選手権で金メダル獲得!3冠の快挙
-
メープルシロップは健康に悪い?「発がん性がある」という噂の真相とは[管理栄養士監修]
-
「自分で自分を追いつめてしまう人」の特徴とは?[心理士回答]
-
【TOTOジャパンC】第3Rは濃霧影響で30分遅れでスタート予定 畑岡と桑木が通算14アンダーで首位
-
鍵山優真、97・91点で3位発進 8位島田高志郎、10位片伊勢武アミン、首位はマリニン GP仏大会
-
元大関・朝潮の長岡末弘さん 67歳で死去 小腸がんで闘病 春先から体調が…
-
人がよくて内緒事が苦手 さらば大ちゃん 担当記者が見た大関・朝潮
-
相次いだトラブル 名門衰退招いた放任主義 担当記者が見た高砂親方
-
人気者だった元大関 現役時は漫画主人公のモデル、歌手デビューも
-
元大関・朝潮の長岡末弘さんが患った「小腸がん」 検診で発見難しい「希少がん」
-
【TOTOジャパンC】畑岡奈紗 スイング修正し首位浮上 地元初戴冠へエースの貫禄
-
【TOTOジャパンC】桑木志帆 メンタル安定で首位浮上 憧れの同郷・渋野先輩と同じ舞台へ
-
【TOTOジャパンC】渋野「めちゃくちゃチキりました」攻めきれず苦笑も粘って40位
-
【TOTOジャパンC】おしゃれなパジャレー 「TOTOのために」ブルーのコーディネートがキラリ
-
合格率3%を一発で!馬場咲希 プロテスト合格 米最終予選会へ弾みの2位
-
昨年覇者の堀川が8バーディー!通算13アンダーで首位並ぶ
-
富士通が大会新で4連覇 全日本連覇中のホンダは2位 東日本実業団対抗駅伝
-
トランポリン森ひかる 3度目の世界女王へ「力を出し切りたい」東京の雪辱、パリへ涙の誓い