【高校ラグビー】鹿児島実が逆転で初戦突破 ロック中島「うれしくて。混乱していました」

2023年12月29日 06:00

ラグビー

【高校ラグビー】鹿児島実が逆転で初戦突破 ロック中島「うれしくて。混乱していました」
<札幌山の手・鹿児島実>後半、逆転トライを決めた鹿児島実・中島(中央)(撮影・須田 麻祐子) Photo By スポニチ
 【第103回全国高校ラグビー1回戦   鹿児島実17―12札幌山の手 ( 2023年12月28日    花園ラグビー場 )】 2年ぶり22度目出場の鹿児島実は、札幌山の手(南北海道)を17―12で下し、2回戦進出を決めた。ロックの中島青空(そら=2年)が後半19分に逆転トライを挙げた。
 夢中でインゴールに飛び込んだ。鹿児島実は2点を追う後半19分、左のラインアウトから右に展開。FWで前に攻め込みながら、最後はSH今東主将のパスを受けた中島が抜け出し逆転のトライ。「うれしくて。(頭が)混乱していました」。興奮を隠し切れない2年生は、駆け寄ってきたチームメートにもみくちゃにされた。

 読み通りの返り討ちだった。20年に両者は同じく1回戦で対戦。前半はリードを許したが、後半に逆転し19―14で勝利を収めていた。この日も後半に9点を追う展開となったものの、「相手は体が大きい子が多いので、後半は若干、走力が落ちるのは分かっていた」と富田昌浩監督。選手には“後半勝負”を伝えていた。

 FWの平均体重は12キロ近くも劣ったが、豊富な運動量で上回った。「体が大きくないなら、走るしか勝てない。陸上部みたいに」と富田監督。とにかく走り込んだ。飽きが来ないよう曜日ごとに短距離、中距離、長距離、コンタクトフィットネス、坂ダッシュなどメニューを変えながら、強靱(きょうじん)な下半身をつくりあげてきた。「足腰が結構、鍛えられました」と中島は終盤の逆転劇につなげた。

 あす30日はBシードの大阪桐蔭とぶつかる。鹿児島実にとって超えなければいけない「2回戦の壁」だ。今大会は22度目の出場だが、ここまで8回はね返されてきた。中島は「先輩たちに長く鹿児島実のラグビーでプレーしてもらえるよう、全力で頑張っていきたい」と力を込めた。24年の正月こそ、花園の景色を見る。 (杉浦 友樹)

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