【高校ラグビー】光泉カトリックは滋賀県勢最多88得点で圧勝発進 次は“翔んで埼玉対決”

2023年12月29日 06:00

ラグビー

【高校ラグビー】光泉カトリックは滋賀県勢最多88得点で圧勝発進 次は“翔んで埼玉対決”
<山形中央・光泉カトリック>後半、トライを決める光泉カトリック・川上(撮影・大森 寛明) Photo By スポニチ
 【第103回全国高校ラグビー1回戦   光泉カトリック88―10山形中央 ( 2023年12月28日    花園ラグビー場 )】 光泉カトリック(滋賀)が88―10で山形中央(山形)を下し、2大会ぶりに初戦を突破した。計14トライを挙げ、県勢最多得点で圧勝。2回戦で川越東(埼玉)と対戦する。30日は2回戦が行われ、2連覇を狙う東福岡や、今春の選抜大会王者の桐蔭学園(神奈川)などシード校が登場する。
 湖国のプライドを完全に取り戻した。5大会連続で聖地を踏んだ光泉カトリックが、序盤から山形中央を圧倒する。前半4分、敵陣5メートルライン付近でのスクラムからターンオーバーすると、SO森原が巧みなランで先制トライ。ダイナミックなアタックで60分間攻め続け、県勢最多88得点をたたき出した。

 「昨年、同じ舞台で大敗しているので。そういう意味では、初戦が第3グラウンドというのは良かった」

 現役時代、伏見工(現京都工学院)で全国制覇し、06年の創部から指揮を執る薬師寺利弥監督(49)は声は弾ませた。ちょうど1年前の1回戦、同じ第3グラウンドで茗渓学園に0―53で完敗した。関東の壁に屈した悪夢を払拭し、2大会ぶりに初戦を突破した。

 人とボールが動く「エキサイティングラグビー」を掲げる中、今年度はFW陣が充実しており、その中心がNo・8川上将虎主将(3年)だ。両親の勧めで小学4年からボクシングを始め、6年生の時に全国大会で準優勝したという実力者だ。中学からラグビーにのめり込みながらも、26日は2階級4団体統一を果たした井上尚弥の世界戦をテレビ観戦。刺激を受け、この日の2トライにつなげた。

 2回戦の相手は川越東に決まった。満面の笑みを浮かべながら指揮官は自ら切り出した。「“翔んで埼玉対決”で、負けられません」。埼玉、滋賀などが舞台となった大ヒット映画を引き合いに出し、必勝を誓った。過去に埼玉県勢と花園での対戦は1度で、13年度に県浦和に22―12で勝っているが、滋賀県勢としては通算1勝1敗。名誉を懸けて戦う。 (西海 康平)

 ▽翔んで埼玉 魔夜峰央原作のコメディー漫画。架空世界の日本で、埼玉県人は通行手形なしで東京都内に入れないといった差別を受けており、自由を求めて立ち上がった埼玉解放戦線の戦いを描く。作中で茨城県は埼玉県を上回る日本の僻地(へきち)として描かれている。19年2月に実写映画版が公開され、23年11月23日から滋賀県など関西を舞台にした続編「翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~」が公開中。 

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