中大・吉居大和 復活Vへ“エース2区”で区間新宣言

2023年12月29日 04:50

駅伝

中大・吉居大和 復活Vへ“エース2区”で区間新宣言
中大・吉居大和 Photo By スポニチ
 【第100回箱根の主役(3) 】 歴代最多14回の優勝を誇る中大が28年ぶり戴冠の好機を迎えた。復活Vの鍵を握るのが吉居大和(4年)だ。
 過去2年連続で区間賞を獲得した。2年時は1区で従来の記録を15年ぶりに26秒更新する1時間0分40秒の区間記録を樹立し、母校を10年ぶりのシードに導いた。

 3年時はエース区間2区で駒大の田沢、青学大の近藤とのデッドヒートを制し、チームを1位に押し上げ総合2位に貢献した。

 最後の箱根に臨むエースは「もう一度2区を走り、区間新を狙いたい」と21年東京国際大のビンセントが記録した1時間5分49秒を破ることを宣言した。

 今季は不本意な成績が続く。中大は大学駅伝3冠を目指しながら出雲7位、全日本4位。吉居大自身も出雲は出場せず、全日本は3区11位に沈んだ。

 ただ11月下旬の八王子ロングディスタンスの1万メートルで28分1秒02の自己新をマークするなど復調しており「チームの足を引っ張る形が続いているが、八王子で手応えのある走りができた。他大学との差をしっかりつける走りをしたい」と雪辱を期す。

 現4年生は藤原正和監督に「お前たちの最後の箱根、第100回大会で優勝しよう」と言われてきた。吉居大は「100回大会で優勝することを目標にやってきた。しっかり優勝して笑って卒業したい」と力を込める。

 卒業後はトヨタ自動車に入社する。「最大の目標がマラソンで五輪や世界陸上で活躍すること」と世界での活躍を思い描く逸材ランナーは集大成の走りで箱根の歴史を変える。

 ◇吉居 大和(よしい・やまと)2002年(平14)2月14日生まれ、愛知県出身の21歳。トヨタ自動車で活躍した父・誠さんの影響で小学3年時に陸上を始める。田原東部中3年時に全中出場。仙台育英高では3年連続全国高校駅伝出場。中大では箱根で1年3区15位、2年1区区間新で金栗四三杯獲得、3年2区区間賞。1メートル68、50キロ。

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