奥原希望 大堀に2―1勝利で決勝進出「後ろの球の質を意識した」 バドミントン全日本総合

2023年12月29日 15:12

バドミントン

奥原希望 大堀に2―1勝利で決勝進出「後ろの球の質を意識した」 バドミントン全日本総合
大堀を2―1で破り決勝進出を決めた奥原(撮影・福永稔彦) Photo By スポニチ
 【バドミントン全日本総合選手権第5日 ( 2023年12月29日    東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ )】 女子シングルス準決勝で、2年ぶりの優勝を狙う奥原希望(28=太陽ホールディングス)が大堀彩(27=トナミ運輸)を2―1(21―16、20―21、21―13)で下し決勝に進んだ。
 第1ゲームは前後に揺さぶって相手のミスを引き出し余裕を持って先取。第2ゲームは先にセットポイントを握りながら逆襲を許して落としたものの、第3ゲームは序盤の5連続得点で波に乗り大差を付けた。

 「2ゲーム目はもったいなかった。勝負どころで取り切れないのが来年(のパリ五輪代表選考レースに)どう響いてくるか。その反省点を明日に、来年に生かしていけたらいい」。今大会初めてゲームを失った奥原は反省も交えながら決勝進出を決めた安堵(あんど)感に浸った。

 世界ランクで日本勢2番手の15位につける大堀と、3番手26位の奥原の一戦は、来年4月まで続く五輪代表選考レースのライバル同士の激突。観客の注目度も高かった。

 国際大会の疲労が蓄積した状態で今大会を迎えた。体のコンディションは「100%じゃない」という中、強引な攻めをせず、質の高いクリア(相手コートの奥に打つショット)で相手の体勢を崩してから仕留める作戦で大堀彩を追い詰めた。

 75分間の激闘を終えて「今大会は後ろの球のクオリティーが高い方が勝っている。ラリーを展開する一つ一つのショットのクオリティーが徐々に詰め将棋のように効果的に効いてくる」と勝因を分析。「井上尚弥選手も言ったけど、“チリツモ”でダメージを与えられる。今日は後ろの球のクオリティーを意識した。そこが良かった」と胸を張った。

 決勝の相手は杉本薫(20=BIPROGY)。奥原は「疲労がある分、無理せず8割でやりながら要所要所で押さえる。対戦したかった選手なので楽しみ」と腕を撫した。

 勝てば6度目の優勝となる。「勝って(五輪代表選考)レースに戻れたら、いい流れで来年スタートできる」と自信をにじませた。

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