西川哲のゴルフ新理論 中級編~目指せ90切り~⑫ パット編「パッティングの考え方」

2024年01月12日 12:00

ゴルフ

西川哲のゴルフ新理論 中級編~目指せ90切り~⑫ パット編「パッティングの考え方」
西川哲のゴルフ新理論 中級編~目指せ90切り~⑫ パット編「パッティングの考え方」 Photo By スポニチ
 中級編のレッスンは今回で終了です。読者の皆さんは上達のヒントをつかむことができたでしょうか。最終回はスコアメークに必須のパッティングがテーマです。西川哲プロは、ラインの読みは自分の特性とグリーンの状態を知ることが大切であり、距離感はストローク自体にポイントがあると言います。その2点を抑え、カップインの確率を上げましょう。パートナーはティーチングプロのジミー常住氏です。 【動画で見る・西川哲のゴルフ新理論 中級編~目指せ90切り~⑫
 常住 80台を目指すなら曲がるラインもカップに沈めたいところです。具体的なアドバイスをお願いします。

 西川 曲がるラインの場合、タッチの強さによって入り口が変わります。ジャストタッチで打つならラインを膨らませるのでカップの横から入りますし、強めのタッチなら曲がりを大きく読まない分、カップの手前側から入ります。どちらを選択するかは、その人のタイプによって分かれます。強気に打つタイプなら直線的に読む方が良いですし、外した後のことを考えるタイプなら曲がるラインを大きく読んだ方が良いでしょう。

 常住 それぞれのタイプに応じた注意点はありますか?

 西川 例えばスライスラインを打つ場合ですが、直線的に読むタイプは、最初に真っ直ぐに近いラインをイメージしましょう。その際、カップの右に外しそうだなと感じたら、少しずつ目標を左に移動させます。最後にこれなら入ると思ったところに対してフェースの向きを合わせます。

 常住 直線的に打つ人はタッチよりも方向性重視になりますね。

 西川 確かに強めに打つのでタッチは関係ありません。逆にジャストタッチで打つタイプはタッチが重要です。その場合は、ボールが転がるスピードをイメージして、浅めのラインから徐々に膨らませていきましょう。

 常住 グリーンのスピードも計算に入れた方が良いですよね。

 西川 もちろんです。ただ、スピードが速いグリーンや下りのラインでは、直線的に打つことはお勧めしません。弱めのタッチで曲がりを大きく読むのが基本です。自分では弱めに打ったつもりでも、予想以上に転がることを頭の中に入れておきましょう。

 常住 距離感を身につけるためのアドバイスをお願いします。

 西川 正直、テイクバックでフェースを開き、ダウンスイングでフェースを閉じるストロークはお勧めしません。フェースの芯でボールを捉える確率が低いので、インパクトの強さが変わるからです。同様に、手だけでヘッドを動かす人もNGです。テイクバックした時にアドレス時のロフトが変わるため、インパクトではロフトが立ったり、寝てしまうので、ボールが転がる量に差が出るからです。

 常住 どのようにストロークするのが良いのでしょうか?

 西川 ヘッドが動く量に対して両手も同じ量を動かすのが正解です。これならインパクトでロフトが変わりにくいので、ボールが転がる量に差が出ません。さらに、ヘッドのヒール側から上げるイメージを持つと、フェースの開閉を抑えられます。ロフトとフェースの向きが変わらなければ、転がりが安定するので距離感も合ってきます。

 (取材協力・バーディ赤坂24) 

 ◇西川 哲(にしかわ・てつ)1968年(昭43)5月2日生まれ、東京都出身の55歳。12歳でゴルフを始め日体荏原高時代に日本ジュニア優勝。88年プロテストにトップ合格。91年マルマン・オープンでツアー初V。通算3勝。18年からシニアツアーに参戦。今季から女子プロの植竹希望を指導している。

 ◇ジミー・常住 本名・常住治臣(つねずみ・はるおみ)1981年(昭56)12月15日生まれ、東京都出身の42歳。日本プロゴルフ協会(PGA)会員。

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