照ノ富士の初日、宇良戦は「体調が見られる」試金石に 佐渡ケ嶽審判部長が見どころ展望

2024年01月12日 15:01

相撲

照ノ富士の初日、宇良戦は「体調が見られる」試金石に 佐渡ケ嶽審判部長が見どころ展望
照ノ富士 Photo By スポニチ
 日本相撲協会は12日、大相撲初場所(14日初日、東京・両国国技館)の取組編成会議を開き、初日の幕内と十両、2日目の幕内の取組を発表した。
 腰のケガなどの影響で3場所連続休場していた横綱・照ノ富士(32=伊勢ケ浜部屋)が復帰。初日の相手は新小結・宇良(31=木瀬部屋)、2日目の相手は東前頭筆頭の若元春(30=荒汐部屋)と決まった。

 照ノ富士にとって、初日の宇良戦は復調具合を計る試金石となる。過去の対戦はいずれも横綱昇進後で5勝1敗だが、動きの速い“くせ者”を相手に苦戦した取組も多い。佐渡ケ嶽審判部長(元関脇・琴ノ若)は「つかまえて照ノ富士らしい相撲が取れれば調子は良いのではないか。宇良にかき回されるようなら腰や膝は良くないのかな。照ノ富士の体調が見られるという感じですね」と展望した。

 大関陣も、初日から興味深い対戦が組まれた。貴景勝(27=常盤山部屋)は翠富士(27=伊勢ケ浜部屋)との同学年対決。過去の対戦では4―0と大関が力の違いを示しているが、昨年初場所の対戦では互いに張り手を繰り出す大熱戦となった。翠富士は高校時代以来の貴景勝戦勝利を一つの目標としており、初日から気迫十分の好勝負が期待される。

 綱獲りに挑む霧島(27=陸奥部屋)は東前頭筆頭の若元春(30=荒汐部屋)と対戦。若元春は6場所守り続けた三役の座を明け渡したが、次期大関候補としての実力は十分。霧島にとっては綱獲り場所の大事な初日で難敵を迎え撃つこととなる。

 豊昇龍(24=立浪部屋)は、先場所初対戦で敗れた熱海富士(21=伊勢ケ浜部屋)と対戦する。2場所連続優勝争いに絡む活躍で11勝を挙げた熱海富士は自己最高の西前頭筆頭に番付を上げ、初めての上位陣総当たりに挑む。佐渡ケ嶽審判部長は「初日から上位戦になるからおもしろい。先場所、先々場所と変わらないような勢いのある相撲を取ってもらえれば」と幕内最年少の奮闘に期待した。

 初日の取組は以下の通り。

 ▽十両
千代栄 ― 栃武蔵
勇 磨 ― 欧勝海
千代丸 ― 天照鵬
天空海 ― 英乃海
尊富士 ― 白鷹山
大翔鵬 ― 紫 雷
志摩ノ海― 朝紅龍
 輝  ― 獅 司
時疾風 ― 白 熊
千代翔馬― 欧勝馬
玉正鳳 ― 琴恵光
狼 雅 ― 北の若
錦富士 ― 東白龍
大奄美 ― 水戸龍

 ▽幕内
島津海 ― 碧 山
武将山 ― 大の里
友 風 ― 宝富士
琴勝峰 ― 阿武咲
美ノ海 ― 遠 藤
隆の勝 ― 妙義龍
剣 翔 ― 王 鵬
玉 鷲 ― 佐田の海
御嶽海 ― 明 生
北青鵬 ― 平戸海
一山本 ― 朝乃山
金峰山 ― 湘南乃海
竜 電 ― 錦 木
翔 猿 ― 正 代
高 安 ― 北勝富士
豪ノ山 ― 大栄翔
琴ノ若 ― 阿 炎
翠富士 ― 貴景勝
熱海富士― 豊昇龍
霧 島 ― 若元春
照ノ富士― 宇 良

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