霧島 10年ぶりの珍技「二枚蹴り」で首位に並ぶ!綱獲り前進「やるしかないですね」

2024年01月27日 04:42

相撲

霧島 10年ぶりの珍技「二枚蹴り」で首位に並ぶ!綱獲り前進「やるしかないですね」
<大相撲初場所13日目>豊昇龍(下)を二枚蹴りで破る霧島(撮影・木村 揚輔) Photo By スポニチ
 【大相撲初場所 13日目 ( 2024年1月26日    両国国技館 )】 2敗同士の大関対決は綱獲りの霧島が豊昇龍を二枚蹴りで下し、11勝目を挙げた。日頃から負けたくないと意識するライバルに見事な足技で勝利。結びで1敗の単独首位だった関脇・琴ノ若が敗れたため、横綱・照ノ富士とともに首位に並んだ。9日目から5連勝で逆転優勝に意気上がる霧島は、14日目に琴ノ若との決戦に臨む。
 鮮やかな足技で霧島が大きな1勝を手にした。立ち合いで豊昇龍に踏み込まれ、右上手を許す苦しい体勢。相手がまわしを引きつけて出るタイミングで霧島が左足で相手の右足を払い、転がした。

 「二枚蹴り」の決まり手がアナウンスされると館内が沸いた。幕内では14年初場所で時天空が翔天狼に繰り出して以来10年ぶりの珍技。霧島は「ここ2日間、攻め込まれているが、勝てて良かった」と淡々と振り返った。

 負けたくない相手だった。同じモンゴル出身で3歳下の豊昇龍と出会ったのは16歳の時、ウランバートルの柔道教室だった。当時はそれほど親密でなかったが、大相撲の世界では2人で切磋琢磨(せっさたくま)して出世街道を駆け上がった。

 稽古では常にバチバチ。熱くなりすぎて時にはけんか寸前にまでエキサイトするが「お互いが(出世で)前に行こうという気持ちがある」と意識するライバルだった。

 モンゴルの先輩、時天空の代名詞だった「二枚蹴り」。霧島は「最後の動きはあまり覚えていない」と煙幕を張るが、実は対豊昇龍の秘策として温めていた。

 5日の時津風一門連合稽古。霧島は豊昇龍と5番申し合い稽古をしたが、うち2番を右四つの体勢から左足で足を払う技を試みていた。大事な一番で稽古の成果を発揮し「最後の決まりは良かった」としてやったりの表情だ。

 結びで琴ノ若が敗れ首位に並んだ。14日目の琴ノ若戦に向け「まだ残り2日ある。やるしかないですね」と気持ちを高ぶらせていた。

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