尊富士が新十両優勝!初土俵から所要9場所目は史上最速 残り1番へ「全然集中は切れていません」

2024年01月27日 15:38

相撲

尊富士が新十両優勝!初土俵から所要9場所目は史上最速 残り1番へ「全然集中は切れていません」
<初場所14日目>千代栄(右)を押し出しで破る尊富士(撮影・村上 大輔) Photo By スポニチ
 【大相撲初場所14日目 ( 2024年1月27日    東京・両国国技館 )】 新十両の尊富士(24=伊勢ケ浜部屋)が千代栄(33=九重部屋)を下して12勝目を挙げ、十両優勝を決めた。
 立ち合い右から張って当たった尊富士が、相手を引かせて一気に前に出て押し出した。前日に続いて一直線に前に出る2秒の圧勝。初土俵以来、後ろに下がって負けたことが一度もないという圧倒的な馬力で十両の土俵でも白星を重ねた。

 「気負うことなく残り2番と思って、自分の相撲を取るだけと思って自分を信じて土俵に上がった」と、優勝が懸かる一番へのプレッシャーは全くなし。「素直にうれしい」としながらも、十両が通過点であるという認識については「入門当初からその気持ちは変わりません」と高い目標を見据えた。

 優勝を決めても「全然集中は切れていません」ときっぱり。「あと1番しっかり自分の相撲を取って、周りのサポートもしながらみんなで良い結果を残したい」と、幕内で優勝争いの先頭に立つ横綱・照ノ富士(32)ら兄弟子たちへの気遣いも見せた。

 新十両力士の優勝は、22年秋場所の栃武蔵以来で平成以降22人目。初土俵から所要9場所目での十両優勝は、幕下付け出しを除けば12年秋場所の常幸龍に並ぶ史上最速記録となった。


 ◇尊富士 弥輝也(たけるふじ・みきや)本名=石岡弥輝也。1999年(平11)4月9日生まれ、青森県五所川原市出身の24歳。五所川原金木道場で6歳の頃に相撲を始め、つがる旭富士ジュニアクラブや中泊道場でも稽古に励んだ。つがる市立木造中3年時に全国都道府県中学生大会3位。鳥取城北高3年時に全国高校総体3位。日大2年時に全日本大学選抜金沢大会準優勝。全国学生体重別大会135キロ未満級準優勝。日大を卒業後、伊勢ケ浜部屋に入門。22年秋場所で初土俵。同年九州場所で序ノ口優勝。23年初場所で序二段優勝。24年初場所で新十両昇進。1メートル85、143キロ。

おすすめテーマ

2024年01月27日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム