藤田さいき 単独最多7度目ホールインワン 持ってる38歳、1差4位浮上

2024年04月07日 04:50

ゴルフ

藤田さいき 単独最多7度目ホールインワン 持ってる38歳、1差4位浮上
13番でホールインワンを達成した藤田さいきは、笑顔でポーズを決める(撮影・会津 智海) Photo By スポニチ
 【女子ゴルフツアー 富士フイルム・スタジオアリス女子オープン第2日 ( 2024年4月6日    埼玉県・石坂GC=6535ヤード、パー72 )】 19位から出た藤田さいき(38=JBS)がホールインワンでのイーグルと6バーディー、2ボギーの66で回り、通算7アンダー、137で首位と1打差の4位に浮上した。ホールインワンはツアー単独最多となる7度目。通算8アンダーの首位には2年前の大会で優勝した上田桃子(37=ZOZO)ら3人が並んだ。
 もはや達人の領域だ。スコアを4打伸ばして迎えた150ヤードの13番パー3。藤田は狙いすまして8Iを振り抜いた。ピン手前1メートルに落ちると、「お願い!」――。その願いが通じたかのように「トントンスー」とボールはバウンドして転がりカップイン。この一打が効いて一気に優勝争いに加わった。

 22年のフジサンケイ・レディースで6度目のホールインワンを達成し最多に並んで以降、「本当にこの7回目のために2年間、モチベーションを上げてやってきた。歴代1位になることを夢見て頑張ってきた」と満面の笑み。主催者からは賞金10万円の“ボーナス”も受け取った。

 「飛んでる途中で凄い良い感じだったので、入ってほしいなと思った」と振り返ったが、過去6度、プライベートも含めれば中学時代から11度も記録しているだけに、打った時にはエースの予感がするという。「なんかちょっとゾワゾワする。もしかしたらというのが今回もあった」。常人には分からない感覚を説明した。

 その後の切り替えも達人ならではだ。「さすがに7回もやっているんで、万歳して終わり」。浮つくことなく次のホールへ向かい、連続ボギーの後の最終18番でもバーディーを奪い返した。

 首位とは1打差。22年の大王製紙エリエール・レディースでツアー6勝目を挙げた時には11年35日の歴代4位のブランク優勝だった。今回は2年足らずでチャンスが来た。過去ホールインワンを果たした大会では優勝がない。「またホールインワン記録を伸ばして、優勝もどっちも目指して頑張ります」。尽きない向上心を持つベテランは力強く締めくくった。

 ≪米女子記録は11度≫藤田さいきが自身7度目のホールインワンを達成し、日本女子ツアーの単独最多記録となった。次点には6度で今堀りつ、塩谷育代、有村智恵ら6人が続く。日本男子ツアーの最多記録は羽川豊と井戸木鴻樹の7度。米男子ツアーは10度でハル・サットン(米国)とロバート・アレンビー(オーストラリア)が記録し、米女子ツアーはキャシー・ウィットワース(米国)が11度記録している。

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