東京五輪銀の種目でまさか予選落ちの本多灯「何も言えない。うまく泳げなかった。何でだろう」

2024年07月30日 18:50

水泳

東京五輪銀の種目でまさか予選落ちの本多灯「何も言えない。うまく泳げなかった。何でだろう」 — ＜パリ五輪・男子200メートルバタフライ予選＞予選を終え引き揚げる本多（撮影・岡田　丈靖） Photo By スポニチ

【パリ五輪第5日　競泳　男子200メートルバタフライ予選（ 2024年7月30日ラデファンス・アリーナ）】競泳男子200メートルバタフライで東京五輪銀メダルの本多灯（22＝イトマン東進）がまさかの予選落ちを喫した。予選2組に登場も序盤からピッチが上がらず、50メートル通過時で4番手。さらにずるずると順位を下げ、1分57秒30で同組最下位の8位、全体でも22位で上位タイム16人による準決勝へ進めなかった。

　レース直後のテレビインタビューでは戸惑いの表情を浮かべたまま、「このタイムだと悔しさもないですし、虚無感という感じ。言い訳になるけど緊張して、ここまで体がすくむとは思わなくて。自分でもどう回答していいのか分からない」とコメント。ミックスゾーンでは「何も言えない。うまく泳げなかった。何でだろうというか、終わっちゃったなという感じ」と話した。

　22、23年の世界選手権では200メートルバタフライでいずれも銅メダルにとどまっていた本多は、今年2月のドーハ世界選手権で優勝。しかし、大会直前に捻挫した左足首の痛みを押しての出場で、その後は十分な練習が積めなかった。3月の代表選考会はパリ切符こそ手にしたものの、日大の後輩・寺門に敗れて2位通過。本格的な練習再開は4月下旬にずれ込み、その後も試行錯誤を繰り返しながら本番を迎えていた。

　予選4組に登場した五輪初出場の寺門弦輝（21＝セントラルスポーツ）は1分55秒82で4位、全体13位で準決勝へ進んだ。準決勝は現地午後8時42分（日本時間31日午前3時42分）から行われる。