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精油の嗅覚刺激で、男性ホルモン「テストステロン」の分泌量が増加。長崎大学大学院との共同研究

2024年07月25日 09:00

精油の嗅覚刺激で、男性ホルモン「テストステロン」の分泌量が増加。長崎大学大学院との共同研究
男性ホルモン「テストステロン」。生きる活力や気持ちの張り、恋愛意欲の向上、筋肉量の増加などの働きがあると言われています。…

男性ホルモン「テストステロン」。生きる活力や気持ちの張り、恋愛意欲の向上、筋肉量の増加などの働きがあると言われています。

しかし、テストステロンは加齢とともに低下していくため、なんとか食い止めたいと、食事管理や筋トレに励む人も。

そんな人に朗報です。なんと、香りによって、テストステロン濃度が高まるかもしれないのです。

精油の香りでテストステロン濃度の有意な増加が見られた

公益社団法人 日本アロマ環境協会(略称:AEAJ)と、長崎大学大学院 医歯薬学総合研究科 神経機能学の篠原一之教授が共同研究を行い、精油の吸入がテストステロン(男性ホルモン)に与える影響を確認しました。

篠原 一之 教授
長崎大学大学院 医歯薬学総合研究科神経機能学 教授。長崎大学医学部卒業後、東海大学大学院医学博士課程(児童精神科)終了。北海道大学、横浜市立大学、バージニア大学などを経て2002年より現職。小児精神科・心療内科医師として臨床現場の声にも日々耳を傾けつつ、フェロモンや香りによる女性のうつや不安の緩和法、乳幼児行動・母性行動などを専門に研究している。

40代の女性15名を対象に10種類の精油で実験を行った結果、以下の香り刺激で、唾液中のテストステロン濃度の有意な増加がみられたといいます。

  • ジャスミン(アブソリュート)精油
  • ローマンカモミール精油
  • クラリセージ精油

どんな研究だったか? 研究概要

【対象】
40歳代の女性15名(月経周期21日~37日)

【精油】
10種類<イランイラン、クラリセージ、ジャスミン(アブソリュート)、スイートオレンジ、ゼラニウム、ネロリ、フランキンセンス、ラベンダー、ローズオットー、ローマンカモミール>

【測定方法】
「溶媒で希釈した精油」または、「溶媒のみ」と空気を混合した気体を、それぞれ20分間吸入し、吸入の前後で唾液を採取

【評価項目】
唾液中のテストステロン(男性ホルモン)濃度

3種類の精油で変化が! 研究結果

10種類の精油のうち、ジャスミン(アブソリュート)精油、ローマンカモミール精油、クラリセージ精油吸入後の唾液中のテストステロン濃度が有意に上昇した。

※変化率は、吸入後テストステロン濃度を、吸入前テストステロン濃度で割って算出。
「有意差あり」とは、無臭時と精油吸入時の変化率を比較した際に有意な変化が見られたことを示す。

テストステロンは、男性にとって重要なのはもちろんのこと、女性にとっても活動的に社会生活を行う上で欠かせないホルモンです。

今回の研究結果により、男女問わずアロマテラピーの更なる活用が期待されそうですね。

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<Edit:編集部>

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