高橋尚「質よりも量」

2009年02月16日 07:20

野球

 巨人の高橋尚成投手(33)が15日、今キャンプ2度目となるフリー打撃に登板。登板前後にブルペン投球も行い“200球越え”を果たした。
 小気味よく白球を投じた。小田嶋、古城、鶴岡ら1軍レベルの選手を相手に43球。直球だけでなくスライダーの曲がりも確認した左腕は「コンディションは順調だね」と汗をぬぐった。登板後はブルペンへ直行。得意のシンカーも投じるなど、150球を投げ込んだ。登板前の20球も合わせると計213球。「きょうのテーマは質よりも量」と笑顔で振り返った。
 昨季はプロ9年目にして初の開幕投手を務めながら8勝止まり。一昨年に14勝で最優秀防御率のタイトルも獲得した実績は一気にかすんだ。スローペースだった昨季のキャンプとは一転、今キャンプのブルペンでは気迫あふれる投球を披露。「ここまでは自分のプラン通りにきていると思う。肩の張りが取れたら、今度は質を高めたいね」と今後の見通しを語った。
 09年にかける思いは強い。同年の上原が米国に移籍したため、今季は投手陣の精神的な柱としての重責も担う。順調なら今季中に海外移籍も可能なFA権を取得するだけに、昨年オフには「目標は大きく、背番号と同じ21勝」と高らかに宣言した。リーグ3連覇、7年ぶりの日本一に貢献するため、ベテラン左腕は着実に肩を仕上げている。

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