“松坂と同じ道”で…田沢25日デビュー

2009年02月16日 06:00

野球

“松坂と同じ道”で…田沢25日デビュー
ブルペンでノックを受ける田沢純一
 新日本石油ENEOSからレッドソックスに入団、14日(同15日)にキャンプインした田沢純一投手(22)の初登板が、オープン戦初戦となる25日(日本時間26日)のボストンカレッジ戦に決定した。07年に松坂大輔投手(28)がデビューを飾った相手で、怪物と同じ道からメジャーを目指す。
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 「1億ドルの男」と同じデビューの舞台が用意された。2・25ボストンカレッジ戦。相手は同じボストンの大学生チームだが、レ軍にとっては93年から続く交流の意味も込めたイベントで地元ファンの注目度も高い。
 「用意しておいてくれ、と聞かされました。先発じゃなく1イニングくらいだと思いますが、出たらしっかり抑えたい」
 07年、メジャー移籍1年目の松坂は先発で2回を1安打無失点。勝利投手となり、華やかにレ軍デビューを飾った。田沢は中継ぎ起用となるが、オープン戦初戦に抜てきされたことに球団の期待の大きさがうかがえる。
 それは初日のブルペンでも証明された。バッテリー組キャンプに参加した27投手の中で最も大きい背番号86。しかし、田沢の後ろにはフランコナ監督、ファレル投手コーチ、そしてエプスタインGMまで首脳陣が勢ぞろいした。そんな熱視線をものともせず53球の堂々たる投球。「緊張はしなかった。日本語で“いいよ、いい感じ”と声を掛けられ、それが凄いなと思った」。カーブ、スライダーと今年初めて変化球も織り交ぜながらミット音を響かせた。
 投球後にはフランコナ監督に握手を求められ、田沢の投球を初めて生で見たファレル投手コーチは「ストライクを取れるところを繰り返し見せてくれた」と評価した。ただし、綿密な育成システムに定評があるレ軍は2Aからじっくり育てる方針。同投手コーチも「彼には時間をあげないと。課題は出さない。外国に来ているわけだし、まずは慣れること」とした。
 それでも田沢にとってデビュー戦はアピールの場であることには違いない。「このチームで初めての試合だし、投げる試合は大事にしていかないと」。好投することがメジャーへの近道につながる。

 ▼ボストンカレッジ 1863年に創立の私立総合大学。マサチューセッツ州ボストン市西部のチェストナット・ヒル地区にある。フットボール、バスケットボール、アイスホッケーは全米でも強豪として有名。野球部はアトランティック・コースト・カンファレンス(ACC)に属し、昨季はアトランティック地区6位(9勝21敗)。レ軍がフォートマイヤーズにキャンプ地を移転した93年から毎年対戦(成績は0勝16敗)している。

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