「大田が1軍ならみんな1軍」試練2軍落ち

2009年02月16日 06:00

野球

「大田が1軍ならみんな1軍」試練2軍落ち
<巨人紅白戦>3回無死、古城の三塁ベンチ前の飛球を捕球できない大田泰示
 巨人のドラフト1位・大田泰示内野手(18)の2軍行きが決まった。2日連続で行われた15日の紅白戦に6番・三塁で先発出場も1三振を含む3打数無安打。守備でも連日の失策を犯すなど、2戦計6打数無安打の内容に原監督が決断を下した。プロの壁を思い知らされた高校通算65発の黄金ルーキーは、17日に始まる第4クールから2軍で再出発する。
【巨人グッズ


 もう覚悟はできていた。紅白戦終了後、森林コースのランニングで身も心もクールダウンした大田は「しようがないです。それまでの技しかない。悔しいけど当たり前のことだと思います」と2軍行きという現実を真正面から受け止めた。
 三ゴロ、二ゴロで迎えた7回の第3打席。福田の厳しい外角攻めに遭い、最後はスライダーにバットが空を切った。2戦合計6打数無安打で3三振に「直球は振れるようになったけど体が突っ込み過ぎた」。誰もが1軍に残ろうとする必死のサバイバル戦。容赦ないプロの洗礼を浴びた。17日の第4クールからこれまでの3班制から1、2軍に分かれる。東海大相模の後輩でもある黄金ルーキーの2軍再出発を決断した原監督は「一歩一歩階段を上ってほしい。技術は自分を守る。(これから)力を付けるということ。それのみに集中してほしい」とエールを送った。
 初実戦となった前日の紅白戦は打席に入る前の準備不足を露呈。この試合では先頭で迎えた4回の第2打席、ダッシュでベンチに戻ると大急ぎで防具を着けて素振りを3回して備えた。階段を一歩ずつ上がってはいるものの、結果につながらなければ脱落するのがこの世界。守備でも2日連続で失策を犯して「一番の課題は守備。守れないと使ってもらえない」とうなだれる大田に岡崎2軍監督も「今は課題を見つける時期。大田が1軍ならみんな1軍だよ」と厳しい言葉で発奮を促した。
 練習終了後は、予定になかった1時間の居残り特守も行った。「こんなことでくよくよしていたら1軍には行けない。前向きにとらえるしかない」。このまま終わるつもりはない。初めて挫折を味わった大田の再チャレンジが始まった。

おすすめテーマ

2009年02月16日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム