野手1人のキャンプイン 松井いきなり3連発

2009年02月16日 06:00

野球

野手1人のキャンプイン 松井いきなり3連発
手術後初のフリー打撃で快音を響かせた松井秀喜
 メジャー7年目のヤンキース・松井秀喜外野手(34)が14日、フロリダ州タンパで事実上の“キャンプイン”を迎え、首脳陣の不安を一掃した。この日はバッテリー組のキャンプ初日。捕手を除く野手ではただ一人練習に部分参加した背番号55はストレッチとキャッチボールを終えると、バットを握った。
 昨年9月の左ひざ手術後初の屋外フリー。フロリダの暖かい日差しに誘われ、快音を響かせた。「ある程度、気持ちよく振れた」。スイングを重ねるごとに打球は力強さを増し、38スイングで3連発を含む6本のサク越えを放った。右ひざ手術明けだった昨年もバッテリー組キャンプに参加。同じく初日に初フリーを行ったが、サク越えは3本から倍増させた。
 「自分の中ではまだ慣らした段階ですけど」と言いながらも「ひざに意識がある段階ではフリー打撃はできないと思う」とキッパリ。打撃中に患部が気になることはなかったという。松井をDHの筆頭候補と考えるジラルディ監督は「チームにとって大事な存在。左足も力があり、いい感じ」と胸をなで下ろした。
 ランニングは「きょうは外されました」と、1人室内でエアロバイクをこぐ別メニュー。打撃の合間には「予防の意味で」とゆっくりとした屈伸を繰り返した。故障再発を恐れる首脳陣はスロー調整を徹底している。しかし、4年契約の最終年を迎えた松井が完全復活へ順調なステップを踏んだことは確かだ。

 ≪井川は開幕メジャーへの闘い≫ヤンキースの招待選手として3年目を迎えた井川が初日からブルペンで35球の投球練習を行った。球数に加え球種も直球とチェンジアップだけと制限されたが「日本では70、80球投げていたけど、内容のある投球ができた」と納得した表情。昨年は早朝からブルペンで投げ込むなど独自の調整を貫いたが「キャンプの流れも分かるし、チームの練習をおろそかにせず工夫しながらやっていけると思う」と全体練習を優先して開幕メジャーを目指す。

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