“ダルの15秒ストレス”松坂が救う

2009年02月16日 06:00

野球

“ダルの15秒ストレス”松坂が救う
ミーティングを終えた松坂大輔に殺到するファン
 【侍ジャパン宮崎集結】連覇のため、いかに同じ方向を向くか。前回大会とは違う役割を、松坂は自覚していた。「話したことのない選手が多いですし、できるだけ多く時間をつくってコミュニケーションをとりたい」。投手陣をまとめる使命を口にした。
 宮崎合宿は15日を含めて8日間。その後は練習試合で実戦での呼吸を合わせる作業に入る。松坂はこの合宿期間中、いかにチームとしての一体感を出せるかが重要と考えている。「聞かれれば答える」スタイルでは間に合わない。「何しろ時間がない。食事の時にもそういう話が出るかもしれないし、とにかく一体感が自然と出てくるようになればいい」と雑談から積極的に語りかける覚悟だ。
 特に気になる選手がいる。同じ先発の核として投手陣を引っ張るダルビッシュだ。試合時間短縮のため適用を検討している投球間の15秒ルールに怒りをあらわにしたダルビッシュに、松坂は「メジャーでも、WBCでも、ルールを実感したことはない。話す機会があれば伝える」と明かした。WBCでは、大リーグと同じく野球規則にある「投手が打者に面してから投球まで」を12秒とするルールが適用される。「投手が捕手からボールを受けてから投球まで」の15秒ルールとは根本的に異なる。「僕は大リーグで注意を受けたことはありますが、ボールを宣告されたことはない。サインも何度も首を振っている」。松坂の言葉はストレス排除の一助となるに違いない。
 この日は涌井、岸、中島の西武勢とゴルフでリラックスしたが「(代表の)ユニホームを着たら自然と気持ちが入ると思う。ユニホームを着てみんなで集まるのが楽しみ」と表情を引き締めた。日の丸エースが戦闘モードに突入する。

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