伊勢初完封！明大完全∨つないだ　負けたら慶大優勝の大一番

2018年05月21日 05:30

野球

伊勢初完封！明大完全∨つないだ　負けたら慶大優勝の大一番 — ＜明大・慶大＞リーグ戦初完封を飾った明大・伊勢（撮影・篠原岳夫） Photo By スポニチ

【東京六大学野球第６週第２日明大２―０慶大（ 2018年5月20日神宮）】２回戦２試合が行われた。首位攻防の一戦は明大の右腕・伊勢大夢投手（３年）がリーグ戦初完封を飾った。勝てば、秋春連覇が決定する慶大打線を散発３安打に封じて１勝１敗とし、完全優勝へ望みをつないだ。法大も早大に雪辱し、３回戦に持ち込んだ。

　２点リードの９回２死一塁。強打の４番・郡司を遊ゴロに打ち取ると、伊勢は「ヨッシャー！」と叫んだ。慶大が優勝に王手をかけていた大一番でリーグ戦初完投、初完封。「負けたら慶応が優勝してしまう。絶対負けられないという思いで投げた」

　九州学院出身の３年生右腕。同学年でライバルでもあるエース・森下暢と先発の一角を担い、４月２２日の東大戦でリーグ戦初勝利を挙げて勢いに乗った。「神宮に慣れてきた」と、この日は制球も良かった。憧れのＯＢ・柳（中日）らの姿を思い浮かべ、「完封してやる」と散発３安打で３勝目を飾り、自力優勝へ道をつないだ。「伊勢につきる。明治魂を持って星野（仙一）さんに良い報告ができるようにしたい」と善波達也監督。天国の闘将に必ずや天皇杯をささげる。　（松井　いつき）

　▽優勝の行方　優勝の可能性は慶大と明大の２校に絞られている。２１日の３回戦で慶大が勝った場合は、試合がない次週・第７週に明大が法大に１敗した時点で優勝が決まる。一方、明大が勝った場合は勝ち点が４となり、法大から勝ち点を獲得すれば、勝ち点５の完全優勝が決まる。