大阪桐蔭 府大会破竹の31連勝 ドラ1候補の根尾が満弾&完封の離れ業

2018年05月21日 07:00

野球

大阪桐蔭 府大会破竹の31連勝 ドラ1候補の根尾が満弾&完封の離れ業
<大阪桐蔭・関大北陽>完封した大阪桐蔭の根尾                                Photo By スポニチ
 【春季高校野球大阪大会決勝   大阪桐蔭9―0関大北陽 ( 2018年5月20日    大阪シティ信用金庫スタジアム )】 大阪桐蔭が関大北陽を破り、2年連続11度目の優勝を飾った。府大会は2016年秋の3位決定戦から破竹の31連勝へ伸ばし、17年春から4季連続で大阪の頂点に立った。「4番・投手」で出場した今秋ドラフト1位候補の根尾昂内野手(3年)は3回に高校通算23号となる先制の満塁弾を放ったうえ、9回9奪三振で完封。投打二刀流の背番号6がさらに凄みを増してきた。
 両軍無得点で迎えた3回1死満塁の絶好機で根尾が燃えた。1ストライクからの2球目だ。甘い直球を仕留めた打球は弾丸ライナーで右翼へ突き刺さった。高校通算23本目は特大の会心弾。満塁本塁打は昨春の近畿大会決勝・東海大仰星戦以来だ。自分のバットと投球術で敵の戦意をそぎ落とした。

 「中軸という大事なところで使ってもらっているので、自分がしっかりしないと、チームもしっかりしない。どんな場面でもチームに貢献したいです」

 公式戦の先発マウンドは史上3校目の選抜連覇を成し遂げた決勝・智弁和歌山戦以来。6回1死満塁を空振り三振と投邪飛で切り抜け、終わってみれば被安打5、9奪三振に抑えて昨秋近畿大会の近江との準決勝以来の完封を果たした。

 節目の100回大会を迎える今夏甲子園に大阪からは南北2代表が出場。昨春4回戦でも接戦を演じた同じ北地区のライバルに圧勝した意義は大きい。3回戦で対戦した16年夏には1―2で惜敗。当時1年生ながらベンチ入りしていた根尾が漫画の世界のような「満塁弾&完封」の離れ業で、先輩の無念もきれいに振り払った。

 藤原、柿木らが府大会のメンバーから外れた中、中野や中田ら新戦力も台頭。府大会は16年秋の3位決定戦から破竹の31連勝へ伸ばした。中川主将が「投手としても打者としても組織をまとめるリーダーとしても根尾は頼りになる」とうなずくように仲間からの信頼も絶大。無敵軍団の中心には背番号6がどっしりと座っている。(吉仲 博幸)

 《夏の甲子園で2人記録》プロ野球で投手による満塁本塁打は16人で18本あるが、同じ試合で完封勝利を達成した選手はいない。高校野球の甲子園大会では、1936年夏に岐阜商・野村清(○18―0盛岡商)、77年夏に宇都宮学園・見形仁一(○10―0東海大相模)の2人が記録している。

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