落合博満氏　11年CSファイナルステージで戦いたくなかった意外？な相手とは

2023年03月10日 17:00

野球

落合博満氏　11年CSファイナルステージで戦いたくなかった意外？な相手とは — 落合博満氏 Photo By スポニチ

　現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏（69）が10日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。中日監督最終年となった2011年のクライマックスシリーズ（CS）を振り返った。

　
　11年のレギュラーシーズンは75勝59敗10分けで球団史上初のリーグ連覇を達成する年となったが、04年の就任以来初となる負け越しターンを記録。8月2日に首位ヤクルトに10ゲーム差をつけられ、同3日には5位に転落するなど決して順風満帆なシーズンではなかった。

　その中で、クライマックスシリーズファイナルステージではファーストステージを勝ち上がったヤクルトと対戦。落合氏は当時を振り返り「そこまで（10月5日）首位を走っていたチームだからね。（ヤクルトは）強かったよ」と前置きした上で「戦いやすいのはヤクルトだったんだ。ジャイアンツだったらちょっと手強かったんだろうなと」と3位の巨人との対戦を望んでいなかったことを明かした。

　レギュラーシーズン終盤で3連敗を喫するなど、シーズン10勝12敗2分けと苦戦した“天敵”巨人に対して嫌なイメージを持っていたことを明かした落合氏。それでもCSファーストステージは2位のヤクルトが勝ち上がることを予想していたとし「ヤクルトが勝つだろうなと思ったのは（巨人戦が）神宮球場だったでしょ。神宮だったらヤクルトに目があるかなと思いながら、内心はヤクルトが上がってきてくれた方が戦いやすいんだろうなっていう感じではあった」と話した。

　落合氏の予想通り勝ち上がったヤクルトとファイナルステージで対戦。初戦はエースの吉見が7回1/3を1失点と好投するなど2－1で勝利するも第2、3戦と連敗。それでも「別に焦りはしなかった。普通にやれば勝てるだろう」と振り返り「嫌いだった。シーズン2回ばかしやる程度のもの」と話すミーティングも行わずにチームを立て直したことを明かした落合氏。その後、落ち着きを取り戻したチームは4勝2敗でヤクルトを下し、見事日本シリーズ進出を果たした。