山本由伸　4回途中2失点も「勝てて良かった」打線に感謝　村上へは「嬉しかったので」手荒く祝福

2023年03月21日 13:13

野球

山本由伸　4回途中2失点も「勝てて良かった」打線に感謝　村上へは「嬉しかったので」手荒く祝福 — ＜メキシコ・日本＞8回、ベルドゥーゴに勝ち越し適時二塁打を浴びる山本（撮影・会津　智海） Photo By スポニチ

【WBC準決勝日本6―5メキシコ（ 2023年3月20日米・マイアミ）】第5回ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）は20日（日本時間21日）、米マイアミの「ローンデポ・パーク」で準決勝が行われ、日本がメキシコにサヨナラ勝ち。2009年の第2回大会以来の決勝進出を果たした。2番手で登板した山本由伸（オリックス）は打線の粘りに感謝した。

　試合後、興奮冷めやらぬまま取材に応じた山本は「本当に最高の結果です」と満面の笑み。逆転サヨナラ打を放った村上がインタビューされている間に先発・佐々木朗と後ろから迫り、スポーツドリンクをかけ、ウォーターシャワーでお祝い。「嬉しかったので、その気持ちでかけました」といたずらっぽく笑った。

　登板は0－3の5回だった。劣勢の中でマウンドに上がり「（ビハインドの展開を）イメージして準備していました。チャンスは沢山あったので、とにかく粘り強く投げようと思いました」とメキシコ打線を7回まで無安打に封じる好投で流れを呼び、その裏、吉田に同点3ランが飛び出した。

　ただ、その直後の8回、アロザレーナに二塁打を許すと、続くバードゥーゴに左中間を破る勝ち越し二塁打を浴び失点。メネセスにも左前打を許し一、三塁となったところで降板となり「同点に追いついてもらった後、また追加点を取られてしまったのでそこは悔しい」と唇を噛み、それでも「試合に勝てて良かった」と打線に感謝。村上だけでなく、吉田の3ランには「いやーもう本当にビックリしました」、9回の大谷の二塁打には「さすがだなと」と賛辞が止まらなかった。

　メキシコ打線は全員がメジャー選手と強豪ひしめく中、3回1／3を3安打2失点。「いい打者がたくさんいたので、とにかく一人一人、しっかり対戦していくことを意識して投げました」と振り返り「本当にいつもと全然違う試合の雰囲気の中でプレーできたので気持ちもたかぶりました」と興奮したことを明かした。

　21日（日本時間22日午前8時開始）の米国との決勝戦に向けて「チームの雰囲気は最高ですし、チームワークも今までの中で最高になってきてるので、今永さんが投げるので絶対勝ちたいです。チームを信じて応援したい」と語った。