四條畷 8日がかりの夏1勝 大阪大会初の継続試合 辻野監督「もっていき方も非常に難しかった」

2023年07月17日 04:00

野球

四條畷 8日がかりの夏1勝 大阪大会初の継続試合 辻野監督「もっていき方も非常に難しかった」
<三島・四條畷>試合に勝利し、校歌を斉唱する四條畷ナイン(撮影 中辻 颯太) Photo By スポニチ
 【第105回全国高校野球選手権大阪大会1回戦   四條畷7―5三島 ( 2023年7月16日    シティ信金スタ )】 7日前の大雨は何だったのか。照りつける真夏の太陽の下で再開された大阪大会史上初の継続試合は、四條畷が逃げ切り8日がかりの夏1勝をつかんだ。
 「(リードの)3点を守らないといけないということで、硬さがあった。(ここまでの)もっていき方も非常に難しかった」

 勝った辻野茂樹監督は安堵(あんど)の表情だった。9日は6―3の5回終了時点で雨脚が強くなり午後3時40分に継続試合が決まった。同じ相手と、しかも試合途中から戦うのは異例のこと。

 「昨年までなら一からやり直しとなるが、6回表から。一瞬で9回になる。とにかく(スタートの)6回にパワーを爆発させることを意識した」。シートノックは6回無死一塁など走者を出す悪い部分も頭に入れ4イニング想定で取り組んだ。

 この日は5回まで3失点だった島応示郎(2年)ではなく背番号1の磯辺王凱(おうが=2年)が登板も、制球が定まらず。7回、先頭打者に四球を与え、次打者に2球ボールが続いたところで右翼を守る島が緊急登板。準備不足で1点差に迫られたが「ひっくり返されたら格好悪い」と8、9回は無失点。9日の午後1時41分試合開始から164時間23分後の決着だった。

 敗れた三島の渡辺久馬監督は有効に6日間を活用。「点を取るパターンの中でこんな練習をすれば面白いかと意識をもってやった。変な言い方だが今日の4イニングは(2―1で)うちが勝っている」。4番を打つ主将の首藤日々希(3年)は「1打席のためにバットを振る。何ともいえない1週間だった」と振り返った。全てが初体験。互いに忘れられない夏となった。

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