SUBARU・阿部無四球完封!17年「富士重工業」から社名“モデルチェンジ”後初勝利

2023年07月17日 04:40

野球

SUBARU・阿部無四球完封!17年「富士重工業」から社名“モデルチェンジ”後初勝利
<SUBARU・JFE西日本>3回、この回を無失点で抑え、笑顔を見せるSUBARU・阿部(撮影・木村 揚輔) Photo By スポニチ
 【第94回都市対抗野球第3日1回戦   SUBARU2ー0JFE西日本 ( 2023年7月16日    東京D )】 1回戦3試合が行われ、SUBARU(太田市)が2―0でJFE西日本(福山市・倉敷市)を下し、富士重工業だった15年以来8年ぶりに初戦突破。17年の社名変更後で初勝利を挙げた。5年目の阿部博光投手(26)が2安打完封。東洋大ではリーグ戦で勝利がなかった左腕が、大舞台で花を咲かせた。
 節目の1勝をもたらしたのは、遅咲きの左腕だった。阿部が許した安打はわずかに2本。中国2次予選の3試合で46点を叩き出したJFE西日本打線を、全く寄せ付けなかった。二塁すら踏ませず無四球完封。17年にSUBARUに社名変更後、記念すべき初勝利となった。

 「とにかく丁寧に投げることを心掛けた。内外角の出し入れもうまくできました」

 東洋大では上茶谷(DeNA)、甲斐野(ソフトバンク)らと同期。東都大学リーグでの登板は3イニングのみで勝利もなく、結果は残せなかったが、ひたすら制球を磨き打者の内角を攻める投球を身につけた。「球威ではアイツらにはかなわないから。でもその練習が今に生きています」。その内角を突き、外角へのチェンジアップで翻弄(ほんろう)。継投も視野に入れていたという冨村優希監督は「途中から阿部で最後までいけると確信したから、安心して見ていました。阿部に尽きる」と絶賛した。

 過去2年はいずれも日立製作所の補強選手として登板。21年の東邦ガス戦では、7者連続三振の大会タイ記録をマークした。所属チームでは都市対抗初登板で「セットポジショの時スタンドが目に入る。あの人も応援に来てくれているとか、会社挙げての応援に感動しながら投げていました」と感謝を込めた。

 近年は14年に準優勝を果たしたものの、初戦突破は15年以来8年ぶり。本戦出場も18年以来5年ぶりだった。頼れるエースが投じた107球には、復活への強い思いが込められていた。(落合 紳哉)

 ◇阿部 博光(あべ・ひろみつ)1996年(平8)10月30日生まれ、長野県出身の26歳。佐久長聖時代は3年夏に背番号11で甲子園出場も2回戦で福島・聖光学院に敗れた。東洋大時代は上茶谷(DeNA)らの陰に隠れリーグ戦勝利なし。SUBARU1年目の19年スポニチ大会で新人賞。1メートル73、67キロ。左投げ左打ち。

 ▼東洋大・杉本泰彦前監督(現海部高監督)SUBARUに育ててもらったのだから、一年でも長くプレーして会社に恩返ししてほしい。

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