郡山 天国の元監督・森本達幸氏にささぐ弔い星 “考える野球″で17点圧勝

2023年07月17日 04:00

野球

郡山 天国の元監督・森本達幸氏にささぐ弔い星 “考える野球″で17点圧勝
<十津川・郡山>校歌斉唱を終え、応援団に挨拶に向かう郡山ナイン(撮影・井垣 忠夫) Photo By スポニチ
 【第105回全国高校野球選手権奈良大会2回戦   郡山17―2十津川 ( 2023年7月16日    佐藤薬品スタジアム )】 郡山が、6月24日に死去した元監督の森本達幸氏へ、弔い星をささげた。同校を春夏通算11度の甲子園に導いた知将が残した“考える野球″を実践し、十津川を圧倒した。
 今も脈々と受け継がれる「郡高野球」。この日の試合前も、選手たちは自発的に相手投手を映像で研究し、試合に臨んでいた。中尾晄生主将(こうせい=3年)は「ずっと上の先輩たちも選手同士でやってきたこと。自分たちで映像を見て考えたことは頭に残る」と言う。導き出した対策を生かして15安打17得点。進学校でありながら、強豪の一角として君臨する原動力だ。

 森本氏は日常生活での態度を重んじる監督でもあった。「野球がなくなったときに、何もない人間になるな」の教えは部の風土として息づく。主将も「日頃のあいさつはもちろん、いろんな方への感謝を行動で示せるようにしている」と話す。

 夏の甲子園からは森本監督が率いた00年以来、遠ざかる。「まずは目の前の一戦を大切にしたい」。天国へ、最高の報告ができる夏にする。(松本 航亮)

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