U18侍「レギュラー争奪戦」　28日のVS大学代表で野手全員起用へ

2023年08月28日 05:00

野球

U18侍「レギュラー争奪戦」　28日のVS大学代表で野手全員起用へ — キャッチボールする前田（撮影・木村　揚輔） Photo By スポニチ

　31日に台湾で開幕する「第31回WBSC　U18ワールドカップ」に出場する高校日本代表は27日、28日の大学代表との壮行試合（東京ドーム）に備えて東京都内のグラウンドで調整した。馬淵史郎監督は「誰をどの守備位置で使うか、監督自身も選手の力量を把握しきれていない。そこで、野手を全員使おうと思っている」と方針を明言。大会前最後の実戦が、野手全員参加による「レギュラー争奪戦」となる。

　本番に向けて選手を見極めるには、絶好の機会だ。相手投手には青学大の下村海翔、常広羽也斗、東洋大・細野晴希ら今秋ドラフト1位候補がズラリと並ぶ。馬淵監督は「大学生とのレベルの違いを毎年感じるが、気持ちで食らいついてほしい」と、国際大会で必要な難敵への対応力を求めた。

　代表チームは24日から始動。今夏の甲子園で活躍した選手でも立場は確約されていない。慶応を107年ぶりの優勝に導いた丸田湊斗（3年）は「1番打者なら出塁率を求めたい」と意気込んだ。（河合　洋介）

　≪先発の前田「100％の力で」≫28日の大学代表との壮行試合に、今秋のドラフト1位候補で大阪桐蔭の前田悠伍（3年）が先発する。「短い回数だと思うので、1球目から100％の力で投げ込みたい」。1回無失点だった25日の早大との練習試合から中2日の登板。投球練習では捕手を立たせたまま約20球を投じ、チェンジアップなど全ての持ち球を試した。「バランス良く投げられて良い状態」と手応えを明かした。