日本ハム・上原 6回2失点の粘投で今季3勝目、最下位脱出!危機感背に3試合連続QS

2023年08月28日 06:00

野球

日本ハム・上原 6回2失点の粘投で今季3勝目、最下位脱出!危機感背に3試合連続QS
<西・日>日本ハム先発の上原(撮影・篠原岳夫) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   日本ハム4―3西武 ( 2023年8月27日    ベルーナD )】 日本ハムの上原健太投手(29)が27日の西武戦に先発し、6回7安打2失点の粘りの投球で今季3勝目を挙げた。これでチームも2連勝で5位・西武を抜いて7月15日以来の最下位脱出を果たした。
 常に崖っ縁精神だ。上原は先発ローテーションの座が確約されているわけではない。「結果を残し続けなければ(1軍に)残れない立場」と自覚する、その危機感が左腕の背中を押す。だからこそ、粘れた。

 2回に4連打を浴びるなどして2失点したが、3回は3者凡退に抑え、6回までスコアボードにゼロを並べた。6回7安打2失点で昨季に並ぶ3勝目をマーク。「2点で抑えれば全然、流れはこっちにもってこられると思っていた」と胸を張った。

 3試合連続でクオリティースタート(6回以上、自責点3以下)とした。安定感を増している要因は、気持ちの割り切りにある。「極端に言ったら、3ボールなら真ん中に3球真っすぐを投げて、早くヒットを打ってくれと。ホームに還さなければいい」と大胆に攻めることを忘れない。

 この日もストライク先行の投球を展開。4回に1死球を与えたが、何より無四球がうれしかった。「四球を出すとか、(四球に)なりそうなカウントが一番苦しいし、自分のリズムに乗りにくい。そういう意味では大きかった」と声を弾ませる。

 チームの2連勝&7月15日以来の最下位脱出に導いた左腕は、これで投球回もキャリアハイとなる77回2/3に達した。先発として覚醒しつつある15年ドラフト1位左腕。ファームでは北山や鈴木、根本ら力を付けている若手の先発投手も控えているが「次の試合が与えられたら、その試合を頑張らないと次はない」と言う。先発の座を簡単に譲るつもりはない。(田中 健人)

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