巨人 天敵の阪神・伊藤将から2年ぶり勝利 岡本和の今季初安打がV打 東京D阪神戦6連敗で止めた

2023年08月28日 05:30

野球

巨人 天敵の阪神・伊藤将から2年ぶり勝利 岡本和の今季初安打がV打 東京D阪神戦6連敗で止めた
<巨・神>8回、勝ち越し打を放った岡本和(撮影・岸 良祐) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   巨人4―2阪神 ( 2023年8月27日    東京D )】 キラー粉砕だ。巨人・岡本和真内野手(27)が27日、阪神戦の8回に勝ち越しの左前打を放った。伊藤将司投手(27)から、今季10打席目での初安打が決勝打。チームも同投手から21年7月10日以来2年ぶりの勝利となった。東京ドームでの阪神戦連敗を6でストップ。主砲の一打で、敗れた3位・DeNAに0・5ゲーム差に迫った。
 感情があふれ出た。ようやく放った安打、そして勝ち越しの一打。岡本和は一塁上で、右手をベンチへ向けて掲げ、強く拳を握った。普段はひょうひょうとしている主将の珍しいガッツポーズ。「普通ですよ」とはぐらかしたが「やっぱり僕自身、伊藤(将)を打てていなかった。何とか打てて良かった」と気持ちが爆発した。

 天敵を攻略した。同点の8回2死一、二塁、カウント2―2から伊藤将の143キロ直球を捉えて左前打。同じ96年生まれの左腕から、今季10打席目での初安打だった。「コントロールが凄くいい。全部(の球種)で誘うことができる本当に良い投手」。ようやく快音を響かせ、8回途中KOに結びつけた。

 チームにとっても天敵だった。5回まで無得点で、今季21イニング得点なし。2点を追う6回、先頭の代打・大城卓のソロが22イニング目での初得点だった。坂本も6回に同点ソロを放ち「あの2本があったので、こういう展開になったと思う」と岡本和。4番として、やられっぱなしでは終われない思いを強くした。8回の決勝打の直前はネクストバッターズサークルから坂本を見つめ「何とか俺に回してくれ」と願っていた。

 同一シーズンではワーストの6連敗だった東京ドームでの阪神戦勝利は、6月30日以来。原監督は「もう3日前のことは忘れるよ」と苦笑いしたが「中心選手がよく働いてくれた」と称えた。敗れた3位・DeNAには0・5ゲーム差に接近。「やられてばかりではいけない。一つでも多く勝てるように頑張ります」。岡本和が勝利のためにバットを振る。(小野寺 大)

おすすめテーマ

2023年08月28日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム