エンゼルス・大谷故障の“犯人捜し”に意味はない 必要なのは二刀流の将来のための検証

2023年08月28日 02:30

野球

エンゼルス・大谷故障の“犯人捜し”に意味はない 必要なのは二刀流の将来のための検証
<メッツ・エンゼルス>勝利し、ナインと笑顔でタッチを交わす大谷(中央)(撮影・光山 貴大) Photo By スポニチ
 【インターリーグ   エンゼルス5―3メッツ ( 2023年8月26日    ニューヨーク )】 【記者の目】米メディアはエンゼルス・大谷の二刀流を「Don’t take it for granted(当たり前だと思うな)」とよく表現する。本人にしか分からない負担や疲労。その原因を巡る“犯人捜し”に意味はないが、将来の二刀流選手の門戸を閉ざさないためにも検証は必要だ。
 ダブルヘッダーでフル回転して“伝説の一日”と称される7月27日のタイガース戦の2試合目で、左腰付近のけいれんで途中交代。翌28日のブルージェイズ戦も「両ふくらはぎのけいれん」で途中交代した。

 翌29日の試合前会見で、記者は大谷の体調が心配でフィル・ネビン監督に「病院に行ってMRI検査は受けたか?」と問うと「ノー。球団の医療スタッフに診てもらい、大丈夫だった。リスクがあると思ったら出場させない。我々を信じてほしい」との回答。その後も「ただのけいれん。状態は良い」と繰り返すだけだった。

 この時、球団が検査の必要性をどれだけ感じていたかは分からないが「酷暑」や「疲労蓄積」などを理由に楽観視していた部分は少なからずあったはず。時間は巻き戻せない。(MLB担当・柳原 直之)

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