ソフトB・柳町 “エスコンボーイ”本領 マルチ安打だ打率・433の得意舞台 激走の決勝適時三塁打

2023年09月19日 05:00

野球

ソフトB・柳町 “エスコンボーイ”本領 マルチ安打だ打率・433の得意舞台 激走の決勝適時三塁打
<日・ソ>ガッツポーズを決める柳町(撮影・高橋 茂夫) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   ソフトバンク3―1日本ハム ( 2023年9月18日    エスコンF )】 ソフトバンクは18日、1―1の8回1死一塁、柳町達外野手(26)の決勝の適時三塁打で日本ハムに勝利し、連敗を3で止めた。柳町はこの日のマルチ安打も合わせ、エスコンで打率・433と“エスコンボーイ”の本領を発揮。オリックスが勝って3年連続のV逸が決定したが、4位楽天が敗れてゲーム差は2・5に広がった。体調不良で主力7選手が離脱した3連戦を終え、19日からは楽天との直接対決。クライマックスシリーズ(CS)進出へ、眼下の敵を叩く。
 西日に、柳町のサムアップポーズが映えた。ベンチは狂喜乱舞だ。1―1の8回1死一塁、カウント1―1から2番手左腕・河野の真ん中直球を引きつけて強振。左中間への大飛球を見ながら「頼む!抜けてくれー」と祈りつつ激走した。死球で出塁した近藤が一塁から生還し、決勝の適時三塁打となった。

 「なかなか1点が遠い中でハラハラドキドキが続いていた。甘い球が来たら振ろうと。何とか勝ち越しとなってうれしかったです」

 小麦色の肌と白い歯が、ヒーローインタビューでキラリと光る。エスコンは「ボールの見え方が気にならない」と言うように3連戦前時点で打率5割、出塁率・667だった“エスコンボーイ”こと柳町。この日はルーフオープンデーで「見え方はそんなに…。まぶしかったですかね」と笑ったが、今季46打数8安打で打率・174だった左投手から決勝打を放って、球場との相性を見せつけた。

 0―0の2回無死一塁の1打席目は先発・伊藤から6球粘っての四球。同点での6回先頭は2ボールからの直球を右翼線二塁打するなど3打数2安打。最終打席で5試合ぶりの打点を刻んだ。16日の第1戦は無安打など今季のエスコンは12試合30打数13安打5打点、打率・433とやや下がったが「4割も打っていれば、十分ですよ」と素直に喜んだ。

 チームは連敗を3で止めたが、この日オリックスが楽天に勝利。残り14試合で首位と14・5差。3年連続のV逸が決まった。藤本監督は「あんだけゲーム差が離れているでしょ。CS頑張ります」とその話題には悔しさと怒りをにじませた。

 20年以来の日本シリーズ進出をかけたCS争いに本格的にシフトチェンジする。ただ苦境は続く。この日、新たに藤井が「特例2023」で出場選手登録を抹消。これで東浜、嘉弥真、武田、野手の今宮、中村晃、三森の主力7人が離脱したまま、4位楽天との直接対決2連戦に挑む。

 「チームに重たい空気はあると思う。でも僕らは試合に出て結果を出すしかない。厳しいけど一つでも上の順位に行く」と柳町。強い覚悟を示し、決戦の地・仙台へ飛んだ。(井上 満夫)

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