落合博満氏が語る阪神独走のアレ 「昔の野球」「普通の野球」と表現した岡田流操縦術

2023年09月19日 19:00

野球

落合博満氏が語る阪神独走のアレ 「昔の野球」「普通の野球」と表現した岡田流操縦術
落合博満氏 Photo By スポニチ
 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(69)が19日に自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル #オレ流トレンド」を更新。18年ぶり6度目のリーグ優勝を飾った阪神について語った。
 阪神は9月14日に巨人を下して悲願のリーグ優勝を達成。落合氏は「まあ優勝するだろうとは思ってたけどね。案の定」と感想を口にした上で「メンバーを固定して、守りの野球をやるといったことが良かったんだろうと思います。それを(岡田監督が)最初に言って、選手に浸透させた。それとメンバーを固定したというのが一番良かったんじゃないのかなと思う。昔の野球ですよ」と落合流の見方を示した。

 「昔の野球」と称した理由を補足した。「今はもう、あれこれ選手を変えながら、日替わりオーダーというようなことがだいたい主流になってきているでしょ。それを内野は大山、中野、佐藤(輝)、木浪、外野は近本と。それをまず、固定したというのが一番じゃないのかな。固定するということは、打順の流れも線でつながるんでね」と落合氏。かつて「9人野球」が主流だったプロ野球だが、今では最大70人の支配下登録選手全員を適材適所に使い、シーズンを乗り切る形を各球団がとる。その中でも肝心なところについて、岡田監督が「固定」したことが、さまざまな相乗効果をもたらせたと分析した。

 セ5球団すべてに勝ち越しての独走Vだった。落合氏は「ここまでぶっちぎるとは思ってなかったけどもね。どこのチームとやるにしても、試合のやり方を変えなかったということなんだろうと思う。出来過ぎといえば、出来過ぎなのかもしれないけどもね。それだけ好不調の波が少なかった。打線に頼るんじゃなくて、守りを中心としたピッチャーで野球を進めていったというのが、こういう結果になったんだろうと思います」と語った。

 投手陣の頑張りにも「新しいピッチャー2人出てきたでしょ。村上と大竹がね。この2人が出てきたというのが大きかったと思うし、それと中継ぎ陣が良かった。湯浅を抑えにしようと思ってたものが故障で、その穴を岩崎が埋めた」と語った。

 総論として「普通の野球をやった。何か動いたかと言うか、そんなに動きはなかったんだろうけども、普通の野球を普通にやったという。その強さというのが一番なんだろうと思う。そういうふうに仕向けた監督の采配は素晴らしいと思うし、それに応えた選手は素晴らしいと思う」と称えていた。

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