松井秀喜氏が米国でチャリティーイベント「本当に尊敬している」ジョー・トーリ氏も参加

2023年09月19日 07:47

野球

松井秀喜氏が米国でチャリティーイベント「本当に尊敬している」ジョー・トーリ氏も参加
チャリティーイベントに参加した松井秀喜氏とジョー・トーリ氏(撮影・杉浦大介通信員) Photo By スポニチ
 巨人、ヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏(49)が18日(日本時間19日)、コネティカット州で自身が共催するチャリティーイベントに参加した。
 この日のイベントは、野球振興と世界で活躍する若い世代の育成のため、松井氏の基金「松井 55ベースボールファウンデーション」と「グローバル・シチズンズ・イニシアチブス」のNPO法人2団体が共催。元ヤンキース監督のジョー・トーリ氏も参加した。チャリティーイベントでの松井秀喜氏との一問一答は以下の通り。

 ――このイベントをはじめたきっかけは。
 「引退して、何をやろうかというときに、次の世代に野球の素晴らしさ、野球を通じていろんなことを学んでほしいということでNPOを作って、日本語で言えば野球教室を日米で開催しています」

 ――野球教室以外にやりたい活動は。
 「今、アフリカの野球に力を入れている団体がありまして、そこを応援しております。いつか私もアフリカに行って、野球を見てみたいと思っています」

 ――活動としては道具をシェアしたりか。
 「そうですね、基本的には。あとオンラインを通じて野球教室もやっています」

 ――メジャーリーグでは今シーズンも日本人選手が活躍した。
 「今年に限ったことじゃないですけどね。もう何十年と、野茂さんが来られて以降ずっとそういう歴史があります。もちろんその活躍度合いっていうのはね、特に大谷選手がいますので、そういう意味で素晴らしい活躍をされていると思います。これからも続いて行くんじゃないでしょうかね」

 ――大谷選手が故障でシーズン終了になった。
 「ケガはしょうがないですからね。また元気な姿を見たいなと思います。それを応援するだけです」

 ――二刀流での活躍を望むか。
 「彼が思うようにやってほしいですね。私からはこちらがいいっていうのはないです。彼がそれを望むのであればそれを見たいです。彼が望む道を応援したいだけです」

 ――ジョー・トーリ元監督との絆を感じるが、影響は大きいのか。
 「私が今まで関わってきた指導者の中で、本当に最も尊敬する指導者の1人。指導者としても、人間としても、そういう意味では私自身にとっては大切な人です。彼から学んだ部分というのは本当にたくさんあります。そういう部分を次の世代の方に伝えていきたいなと思います」

 ――トーリ氏の素晴らしさはどういったところにあるのか。
 「チームに対する、選手に対する一貫性といいますかね。そこがまったくブレませんので、そこは尊敬していますね。選手に合わせるということもできるとは思うんですけど、彼はヤンキースの監督としてね、自分の信念みたいなものはまったくブレませんでした。だからこそああいうスター軍団をまとめあげることができたんじゃないかなと思います」

 ――アフリカでの活動はどの国でやっているのか。
 「今はまだ4カ国くらいですかね。タンザニア、ケニア、南スーダン、ガーナ」

 ――オンラインで指導しているのか。「いや直接じゃなくて、彼らが疑問に思うことをもらっておいて、それを録画して、送って、向こうにいる方がそれを見せるみたいな感じです」

 ――アフリカに行く予定は。
 「いや決まってはないんです。行きたいんですけどね。ライオン好きなんでね。野生のライオン見たいなと思って。それが理由じゃないですよ。ついでとしてね(笑)」

 ――今季は大活躍の大谷選手は今後、ケガの治療とFAが待ち受けている。何か思うことは。
 「それは彼が思うように、思うような道を進んでいってほしいなと思います。自分からこうして欲しいというのはないです」

 ――松井さんも経験したケガでプレーができなくなる辛さは。
 「それは受け入れるしかないですからね。誰のせいでもない。もうそれを受け入れた上で次に向かっていくしかないですから、それは誰でもそうだと思いますよ」

 ――古巣巨人はなぜ阪神の独走を許したと思うか。
 「そこまではわからないですよ(笑)。わからないんですけど、まあ阪神が強かったんじゃないですか、いろんな意味でね。バランスがよかったんじゃないかなと思います。ジャイアンツが何が足りなかったかっていうのはこれから、みなさんが検証するんじゃないですか。それがメディアの仕事でしょ(笑)。まあまだ(CSでは)チャンスはあると思うので、2、3位のチームが逆転するっていうのは十分に可能性あるんじゃないですか」

 ――先日のオールドタイマーズ・デイはコア4に匹敵するくらいの大歓声を浴びた。やはり幸福感を感じたか。
 「球場で浴びる歓声は、これ以上の幸せはないですよ。それはもう現役の時からそうです」

 ――現場への欲求がまた湧き上がってきたのでは。
 「それはまた別問題ですね(笑)。あれはあくまでOBとして頂いたものだと思いますので。指導者になったらだいたいブーイングになることがけっこうありますんで」

 ――ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMが日本で山本由伸投手を視察したが、山本投手の印象は。
 「正直、詳しく投球を見たことがないんですけど、ただ彼が残している成績を見れば、ここ数年、本当に飛び抜けた成績を残していると思いますので、もちろんこちらにきて活躍できるということは十分期待できると思います。ヤンキースに来るかどうかは私にはわかりませんので(笑)。ブライアンに頑張っていただきましょう」(コネティカット 杉浦大介通信員)

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