阪神・大山 今季最長ブランク103打席ぶり脱出弾! 金本以来「全試合先発4番」完走へ

2023年09月19日 05:15

野球

阪神・大山 今季最長ブランク103打席ぶり脱出弾! 金本以来「全試合先発4番」完走へ
<神・D>10回、大山はソロを放ち、ナインとハイタッチをかわす(撮影・北條 貴史) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神2―3DeNA ( 2023年9月18日    甲子園 )】 阪神・大山悠輔内野手(28)が18日のDeNA戦で23試合103打席ぶりの15号を放った。延長10回に左翼席へ運び、8月19日の同戦(横浜)以来、今季最長のブランクを打ち破った。2出塁で出塁率・402に上げ、同・400のDeNA・宮崎を抜いて再びリーグトップに浮上。近本、木浪らが先発を外れても休まず、09年の金本知憲以来の「全試合先発4番」の完走を見据えた。
 いつまでも優勝の余韻に浸っているわけにはいかない。秋晴れの聖地・甲子園。全身に降り注ぐ祝福の歓声を確かな力に変え、大山は再出発の一発を突き刺した。1―3の延長10回1死、抑えの森原から弾丸ライナーで左翼ポール際へ。ちょうど1カ月空いた23試合計103打席ぶり本塁打で今季最長の不発期間に終止符を打った。

 「一打席を無駄にできない。結果的に本塁打になりましたけど、自分の今年一年間やってきたこと、打席に入る前の準備だったり、そういうのをしっかりできた打席」

 7連戦の最終日。レギュラー陣では1番・近本、6番・ノイジー、7番・坂本、8番・木浪が先発を外れた。主力打者が軒並み休養を与えられる中でも「虎の心臓」は不動の4番を張った。佐藤輝と2人で岡田監督からシーズン終了までの全戦先発を言い渡されて始まった一年。最大目標の「優勝」を成し遂げた今、次のターゲットは「全試合先発4番」だろう。阪神では09年金本知憲以来の主砲としての金字塔だ。

 「一試合一試合、CSという大きな戦いもあるので、そこまで(試合の)間が空いてしまって、本当にやりたいこともできないし、今しかできないこともある。そこはもう無駄にしないように」
 2回の死球と合わせた2出塁で出塁率はDeNA・宮崎を2厘差で逆転し、リーグ1位に再浮上した。「そうなんですね」と意に介さないが、7年目で初の個人初タイトルとなる「最高出塁率」の勲章も手に届くところにある。もちろん、何よりもつかみたいのは日本一の栄冠だ。「一試合一試合、一球一球、大事にしてやっていきたい」。38年ぶりの頂に達するまで上だけを見て進む。(八木 勇磨)

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