2位確定の広島、本拠地でのCSファーストSだョ!全員集合 野間も“帰還”で新井監督の声弾む

2023年10月05日 06:00

野球

2位確定の広島、本拠地でのCSファーストSだョ!全員集合 野間も“帰還”で新井監督の声弾む
マツダスタジアムでの全体練習に合流した広島・野間 Photo By スポニチ
 広島は4日にマツダスタジアムで全体練習を再開し、野間峻祥外野手(30)は左太腿裏の張り、ニック・ターリー投手(34)は腰痛から回復して合流した。8月以降に離脱が相次いだ投打の主力組が勢ぞろいし、新井貴浩監督(46)は安堵(あんど)した。DeNAが敗れたことで95年以来の2位が確定。14日から本拠地で迎えるクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ(S)を見据え、ベスト布陣での準備に入った。
 練習開始前の円陣で野間はチームメートに“帰還”を報告した。左太腿裏の張りが完治して、約1カ月半ぶりに1軍練習に参加。外野での守備練習、ロングティー打撃などで汗を流し、CSでの巻き返しへ意気込んだ。

 「チームにしっかり貢献できるように、準備したい。ミスも勝敗に大きく関わってくる。そこで受けてしまってもしょうがないですし、攻めの気持ちを持ちながら、チーム一丸となってやっていければ」

 9月17日に登録を外れてからは3軍のリハビリ組で慎重に調整を進めてきた。シーズン終盤での離脱。「大事な時期に外れてしまったので申し訳ない。多くスタメンで使ってもらっていた分、そこにいなかったのは情けないし、悔しい気持ち」と振り返った。悔しさは14日からのCSでぶつける。今後は社会人との3試合の練習試合で状態を上げて、短期決戦へ。新井監督は「打線において彼の存在は大きい」と期待を寄せた。

 8月以降は主力に故障者が相次ぎ、苦しい戦いを強いられた。秋山は右下腿ヒラメ筋筋損傷、西川も右脇腹の違和感で離脱を経験。菊池、上本も負傷で一時戦列を離れるなど、ベストな布陣を組めない状況が続いた。影響は勝敗に直結し、9月は9勝13敗で負け越し。徐々に帰還し、野間の復帰で主力野手の全員がそろったことで新井監督は声を弾ませた。

 「CSだよ、全員集合だね。(CSまで)自然体で、いけばいいかなと思う。実戦勘というところで、(社会人との練習試合を)3試合入れている。そこで、各自調整してくれればいい」

 4日でセ・リーグは全日程を終え、同率2位で並んでいたDeNAが巨人に敗れたことで95年以来の2位が確定。新井監督は「マツダスタジアムでCSが開催されることになり、素直にうれしい。正直言うと、自力で決めたかったですが、最終的に2位で終えることができたのは選手の頑張りのおかげ」と称えた。下克上への戦いは勝率・629を誇る本拠地から始まる。  (長谷川 凡記)

○…広島のシーズン2位が確定。前日まで同率2位のDeNAが巨人に敗れ、勝率・529(74勝66敗3分け)でシーズン終了。すでに勝率・532(74勝65敗4分け)で全日程を終えている広島が上位に立った。広島の2位以上は優勝した18年以来5年ぶり。球団新人監督の2位は89年山本浩二監督の2位以来34年ぶり。

 <ターリーも万全>ターリーが1軍練習に合流し、キャッチボールやランニングなどで調整して万全を強調した。「もう100%の状態。(CSは)どんな形であろうと貢献したい」。腰痛のため8月21日に登録外。復帰した9月27日のウエスタン・リーグ、ソフトバンク戦を含めて2度の実戦調整で戻ってきた。新井監督は「彼も大丈夫ということなので、練習試合で投げてみて」と社会人との練習試合に登板させ、最終確認する方針だ。

おすすめテーマ

2023年10月05日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム