阪神・中野 二塁手での2年連続フルイニング出場狙う「試合に出続けたい」 2リーグ制以降では史上初

2023年11月25日 05:15

野球

阪神・中野 二塁手での2年連続フルイニング出場狙う「試合に出続けたい」 2リーグ制以降では史上初
阪神・中野(撮影・岸 良祐) Photo By スポニチ
 阪神・中野が、2リーグ制以降では史上初となる「二塁手での2年連続フルイニング出場」を来季の最大目標に掲げた。今季はシーズン143試合に加え、CSファイナルS3試合、日本シリーズ7試合の計153試合で皆勤。球史の名だたる二塁手が、誰一人として成し得なかった金字塔に照準を定めた。
 「今年フルイニング出たからこそ挑戦できる記録。ずっと試合に出続けたい、というのはある。まずはケガをしないことを第一に、しっかり考えてやる」

 雨の日も風の日も、1イニングたりとも休まなかった。日本シリーズの激闘を終え、3週間弱。この日は兵庫県三木市内のゴルフ場で、サンテレビ「レッツゴー!タイガースゴルフ2024」(来年元日午後10時~同11時25分)の収録に参加した。前日の優勝パレードなど、オフのイベント出演が増え始めた今、ようやく快挙の味をかみしめることができる。「(出演の大変さも)日本一になったらこそ」。今季のフルイニング出場の蓄積疲労も「あまり感じていない。11月も休むところは休んだので」と、さすがの回復ぶりだ。

 「過去2年間、135試合(出場)止まりだった。フルイニングで出たのはいい経験。来年、この経験をしっかりと生かしたい」

 鉄人二塁手の道を猛進すべく、今オフのトレーニングプランも綿密に練っている。第5回WBCがあり、3月に仕上げる必要があった今春とは異なり、急ピッチ調整は不要。そのため「徐々に上げていって、オープン戦までにある程度、体の状態をつくっていきながらやればいいかな」とし、本格的な始動は1月10日ごろの予定。だが、12月も体がなまることのないよう、適度に刺激を加え続ける。

 「そこまで安心できる立場ではない。キャンプからしっかりアピールできるように」

 4年目に向けた自覚を持つ一方で、中野に慢心は一切ない。この男なら、未踏の領域まであっさりと進みそうだ。(八木 勇磨)

○…2リーグ制以降、二塁手として複数回のフルイニング出場を達成しているのは、大石大二郎(近鉄=1984、86年)と山田(ヤ=2015、17年)の2人。中野(神)が来季もフルイニング出場し2年連続なら、両リーグで初になる。1リーグ時代にはセネタースの苅田久徳が1937年秋、38年春秋、39年と4季連続で記録している。

 ○…阪神・中野は、夜にはサンテレビで放送されている「熱血!タイガース党」に生出演。冒頭では地元・山形県の天気予報を伝えるなどして番組を盛り上げた。二塁にコンバートして1年目で獲得したゴールデングラブ賞には「獲れるとは思っていなかった。(広島の)菊池さんがいるので…」と恐縮しながらも「意識はしていました」と胸を張った。今後に向けては「51番は中野だと言ってもらえるように」と、さらなる活躍を誓った。

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