オリで“輝”く“星”になる! 電撃トレードの吉田 同じ秋田出身・中嶋監督の下で「心機一転、頑張る」

2023年11月25日 05:45

野球

オリで“輝”く“星”になる! 電撃トレードの吉田 同じ秋田出身・中嶋監督の下で「心機一転、頑張る」
オリックスへのトレード移籍が決まり、札幌市内のホテルで記者会見した日本ハム・吉田 Photo By スポニチ
 日本ハム・吉田輝星投手(22)とオリックスの黒木優太投手(29)の交換トレードが成立し、24日、両球団から発表された。金足農でエースとして18年夏の甲子園大会で準優勝し、ドラフト1位で入団した吉田は、ここまで通算3勝と伸び悩んでいるが、同じ秋田県出身の中嶋監督の下で鍛え直し、飛躍を目指す。
 オリックスが実績のある黒木を放出し、甲子園のスターでもある吉田を獲得した。日本ハムの球団納会が行われた札幌市内のホテルで取材に応じた吉田は、突然のトレードに戸惑いながらも新天地での活躍を誓った。

 「凄く驚いている。大阪で応援してもらえるか不安だけど、精いっぱいプレーして応援してもらえるようになりたい」

 先発も中継ぎもできる右投手同士のトレード。オリックスが期待するのは吉田のポテンシャルだ。18年夏の甲子園で母校を準優勝に導き「金足農旋風」を巻き起こした右腕は、伸びのある直球を武器に、プロでも初登板初先発初勝利を飾るなど順調なスタートを切った。だが、その後は5年間で通算3勝と伸び悩び、今季は3試合の登板にとどまった。

 今季のオリックスは強力な投手陣でリーグ3連覇を達成。宮城、山下、東、山崎颯、宇田川ら先発、救援とも力のある20代の若手が多く、しのぎを削っている。高卒投手育成の実績もあり、吉田が才能を開花させる可能性は十分にある。

 また、今オフにはエース・山本のポスティングシステムでのメジャー挑戦が確実。さらにチーム2位の11勝を挙げた山崎福も国内FA権を行使し、移籍の可能性があるため、1軍に食い込むチャンスはある。他球団ながら「秋田の宝」と以前から評するなど吉田に注目していた同郷の中嶋監督の存在も大きい。

 「危機感を持って、もう一回気を引き締め直して、来年は心機一転、頑張りたい」と吉田。輝きを取り戻し、球団史上2度目のリーグ4連覇を目指すオリックスの切り札となるか注目される。

 ≪「X」トレンド1位に≫吉田の電撃トレードはあっという間にネット上でも話題の中心となった。発表から2時間足らずの午後3時までに「#吉田輝星」がSNSのX(旧ツイッター)で世界トレンド1位の座に君臨。「まじかーい!」「ドラ1甲子園のスターが…」「新庄監督いいんですか?」など日本ハムファンからかと思われる、驚きや困惑の書き込みが殺到した。

 ◇吉田 輝星(よしだ・こうせい)2001年(平13)1月12日生まれ、秋田県出身の22歳。金足農では1年秋からエースを務め、3年夏の甲子園で秋田県勢を103年ぶりの準優勝に導く。18年9月のU18アジア選手権で侍ジャパンU18代表入り。18年ドラフト1位で日本ハム入団。19年6月12日の広島戦でプロ初登板初先発初勝利。1メートル75、83キロ。右投げ右打ち。

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